『みんなの意見は案外正しい』
「みんなの意見」は案外正しい
ジェームズ・スロウィッキー・著
小高尚子・訳
角川書店
原題は『The Wisdom of Crowds』。
衆愚政治といわれるように、人々は集団になると愚かだと考えられてきたが、
適切な条件の下では、集団は個人より正しい判断を下すことができる。
たとえば、牛の体重を当てるコンテストでは、
投票された平均値が誰よりも正解に近かった。
たとえば、スペースシャトルの事故が起こったとき、
エンジンを担当した会社の株価が急落し、まさにそのエンジンが事故原因だった。
読む気になったのは『ウェブ進化論』でもこの本が取り上げられていたから。
グーグルが最適なサイトを選び出すことができるのも、
このThe Wisdom of Crowdsによるものだという。
(インターネットは玉石混交だといわれるが、
集団の叡知によって玉を選びだすことができるようになる、のだそうだ。)
楽しく読んだけど、集団の叡知が正しく働く条件は結構厳しい。
当然のことながら集団が出した答えがいつでも正しいとは限らないのだ。
この手の翻訳本にしては訳がとても読みやすくて感心。
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