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『きいろいゾウ』

きいろいゾウ
『きいろいゾウ』
西加奈子・著
小学館

基本的に新潮文庫の人で、現代小説はあまり読まないのだが、
なんとなく読んでみた。
田舎にひっそりと暮らすムコさんとツマ、若い夫婦の物語。

前半の幸せな毎日を壊さないように静かに暮らしている感じが好きだ。
江國香織の『きらきらひかる』の“銀のライオン”や
夏目漱石の『門』の夫婦を思い出す。
後半になって、それぞれが抱えている秘密があきらかになって
それを乗り越えていく話になるのだが、そこらへんはちょっと甘い。
田舎に住む人々=優しい老人たちって描き方も
ファンタジーだとしても、そんなことはないだろうと思う。

私が言っても説得力がないのだが、
夫婦がずーっと一緒に暮らしていくって大変なことなんだなぁと。

『グーグル Google』

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)
『グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する』
佐々木俊尚・著
文春新書

グーグルを語るとき、たいていの場合は「検索エンジン」と紹介され、
そのヒット率の高さが賞賛される。まあ、これは普通のこと。
この本の第一章は、「グーグルニュース」の紹介から始まり、
グーグルが今までの新聞やテレビのあり方を
大きく変えかねない可能性を持っていると語る。
グーグルに対してある程度理解があるネットユーザーには
目新しい話ではないかもしれないが、
世間一般の感覚はまだ「グーグル=便利な検索エンジン」の域を出ていないのだ。

続く第二章から第五章では、グーグルのキーワード広告が
小さな企業にとってどれだけ有益なものだったか
駐車場経営者やメッキ工場など具体的な例を紹介し、
その広告収入がグーグルに与えたパワーを解説している。
ここはこんなにページを割く必要があるのか、という気もするのだが、
これくらい説明しないと検索エンジンがなぜ脅威になるか
一般的にはピンとこないのだろう。

ここまでは「グーグルがどれだけすごいか」というわかりやすい説明なのだが、
第六章では、グーグルの権力に対して警鐘を鳴らし、
いわゆる“グーグル八分”について語っている。
誰かが「検索できないものはない。もし検索してひっかからないなら、
それはそもそも世界に存在しないものだ」と言っていた。
(前にすーさんが「羽生 かっこいい」で検索して、
世の中に羽生名人がかっこいいと思っている人がいるかどうか調べてたね。)
グーグルで検索できないものは、ネット社会で存在しないことになってしまうのだ。

『ウェブ進化論』が書かなかった「日本における具体例」と「グーグルの負の部分」
にふれている点で、かなりおもしろく読める本。
梅田氏のブログでは「グーグルをどう語るかを巡って」として、
この本が描いた「グーグルの負の部分」について、詳しい意見交換がされている。
著者の意見と梅田氏の意見、それに対する竹熊氏の意見、
さらにそれに対するユーザーたちのコメントが一望できる点で、ブログって便利だ。


『デジタルな生活』

デジタルな生活―ITがデザインする空間と意識
『デジタルな生活 ITがデザインする空間と意識』
小川克彦・著
NTT出版

韓国産のmp3プレーヤー『mpman』を初めて見たときは衝撃的だった。
自分でCDからmp3ファイルを作ってみて、さらに驚いた。
CDってデジタルなんだと改めて思った。
(当時はリッピングソフトでCDからwavファイルを作り、
エンコーダーで1曲20分くらいかけて変換して、
『winamp』で再生するという、非常にめんどうな手順だったっけ)
1曲いくらで音楽をダウンロードする時代がやってくる
とそのときちゃんと予想できたわけではないけれど、
音楽のあり方が変わるだろうくらいのことは思った。
実際にmp3は、音楽配信の方法から、音楽との付き合い方、
そしてたぶん音楽そのものも変えてしまった。

そんなふうにテクノロジーによって、私たちの生活がどう変わったかという本。
「テレビが茶の間の中心から、ビデオやファミコンで使われることで個人の持ち物になった」
という話はよくわかるのだが、インターネットに関する記述は、
パソコン通信時代の発想から先に行っていない気がする。
著者がパソコン通信ユーザーだったことから、映画『(ハル)』を例にとった
コミュニケーションの話がよく出てくる。
私もパソコン通信時代をなつかしくは思うけれど、
それと今のネットコミュニケーションはあきらかに違う。
また、パソコン暦が長そうなわりに、
「ケータイはパソコンと違って、使っている最中にとまったりしない」
といった記述がでてきて、ちょっと苦笑する。

mp3やmpegの技術解説も出てくるので、
この10年くらいで、テクノロジーがどれだけ変化したか
振り返ってみるのにはいい本。

菜根譚

くーさんと『菜根譚』へ行ってみる。
菜根譚とは「足るを知り感謝の気持ちで人に接する心こそが充実した人生を築く肝である」
という理を描いた漢文の書物、だそうで、
ロハスとか自然食品を通り越してちょっと宗教的。

Saikontan
野菜カレー。500円。
めちゃくちゃうまい、という訳ではないが、野菜がたっぷり入ってるとこが良い。

交通博物館

仕事の合間をぬって閉館直前の交通博物館に行ってきました。
(実は同じ時に行ってたんだね>こだっち)

11時の時点で、再現きっぷの配布も旧万世橋駅の公開受付も終了。
まわりの人が話しているのを聞いたら、朝10時には夕方の回しか予約できなかったとか。
旧万世橋駅は前に一度見ているのであきらめるとして、
1月に来たときより、あきらかに人が多い。

Koutsu19

旧万世橋駅の写真を見ながら「懐かしいわねー」と言っている上品なおばあさん、
「僕はいつでも暇ですから、あとは行くだけですよ」と乗り鉄らしき会話している2人組、
写真にむかってぶつぶつ文句を言ってる人、
後ろに行列ができているのに、いつまでもシミュレーターからどかない子供、
とかとかで混雑。

それでも、急斜面を登るには列車はアプト式となんとか式があるとか、
新幹線に採用されているのが標準ゲージ(1435mm)で、JRは1067mmだとか
(NゲージとかZゲージは知っていたけど、本当の線路も幅が違うのね)
パンタグラフのシミュレーターに萌えたり、いろいろ楽しかったです。

Koutsu16
上下することで電流を通す、本格的なパンタグラフシミュレーター。
ガシャン、プシューという“電車の音”が素敵。

Koutsu31
最初はあまり興味がなかったのだが、親子連れが楽しそうに集めているのを見て
参加してしまったスタンプラリー。
9ヵ所のスタンプを集めるとクリアファイルがもらえる。
スタンプの絵柄がクリアファイルでは写真になるところが良い。

詳しくはこちら


『曖・昧・Me』

曖・昧・Me
『曖・昧・Me』

『Gyao』で配信されていたので思わず見てしまった。
1990年公開の裕木奈江初主演作。
裕木奈江がなんとなく売春して、なんとなく恋をして、なんとなく妊娠して子供を産む話。
「なんだそれ」って感じだが、本当にそういう話なのだ。
昔、中野武蔵野館で見たときも「なんだそれ」と思ったが、
改めて見ても印象はそれほど変わらない。

それでも改めて見てしまったのは、この映画の裕木奈江がすごくいいのだ。
ピアノを弾きながらキスを誘う場面なんて、彼女にしかできないエロさ。

裕木奈江はその後、『北の国から'92巣立ち』に出演、
『ポケベルが鳴らなくて』でブレイクする訳だが、
それと同時にナンシー関をはじめとする女性たちのバッシングを受け、
表舞台から姿を消す。最近では国費でギリシャ留学し、それがまた非難されたりしていた。

しかし、この映画を見ていて思うのは、
裕木奈江のような独特の雰囲気をもった女優は希有であり、
非常に惜しい女優をつぶしてしまった、ということ。
彼女が「女から嫌われる女」だったことは事実だろうが、
はたして、バッシングされるほど、彼女は「男好きのする女」だったのだろうか。
それは女性たちの被害妄想だったのではないか。

映画自体はたいしておもしろい作品でもなく、
自分が何をしたいのかわからないうちは赤いスカートばかりを着ていて、
妊娠してからは青い服、ラストでは黄色いスカート。
出産の場面はスクール水着で泳ぐ裕木奈江と、
わかりやすいメタファーはなんだかなーという感じだ。
それでも裕木奈江の主演作というだけで『曖・昧・Me』は貴重な作品である。


『カリスマはいらない。』

USEN宇野康秀の挑戦!カリスマはいらない。
『USEN宇野康秀の挑戦! カリスマはいらない。』
和田勉・著
日経BP社

USENというとほとんど違法なやり方が問題になった時期があり
その後、光ファイバー事業を展開、最近では無料動画配信『Gyao』の成功や
ライブドアとの提携で知られている。そのUSENの宇野社長を取材した本。

USENのBROAD-GATE01が発表されたときは
その破格の安さに私も思わずサービス登録をした。
しかし、私の地域ではまだサービスが開始されておらず、
それを待っている間に、ソフトバンクが『Yahoo!BB』を発表し、
ADSLの価格破壊が起こり、結局、私はそれまでのプロバイダーの
ADSLサービスを申し込んだ。
私以外にもそういう人は多かったんじゃないかと思う。

この本ではそこらへんの経緯を“ソフトバンク・ショック”として
「たいへんくやしい思いをした」という宇野氏の言葉を紹介している。
宇野氏にしてみれば、これから主流になっていくべきは光ファイバーだったのに
ソフトバンク・ショックによって、その流れはADSLになってしまった。
それによってUSENは光ファイバー事業の縮小を余技なくされる。
しかし、価格破壊によって日本のブロードバンド化が一気に進み、
エイベックスやGAGAを傘下に納めたことにより
コンテンツ配信の可能性へと転換する。
と、この本ではなっているのだが、そこらへんの流れはいまひとつはっきりしない。
GAGAの買収についても宇野氏は「詳しいことは言えない」と言葉を濁している。
『Gyao』が成功したのも、どこまで計算尽くだったのか。

著者はかなり客観的に取材をしているのだが、
基本的に宇野氏と関係者のインタビューが元なので、
それ以上の話はでてこない。
「カリスマはいらない」というタイトルにしても、
著者が宇野氏に、これといったカリスマ性を見つけられなかっただけ
なのではないかという気もする。

病床の父親からUSENを引き継ぐことになり、正常化に苦労し、
資金繰りのために宇野氏は個人的に70億円の融資を受ける。
当時のあさひ銀行が融資を引き受け、
契約成立の粗品としてミッフィーの貯金箱を渡す。
宇野氏がミッフィーを見て「これが70億か」と思ったというエピソードはおもしろい。

本を読み終わったあと、『Gyao』をのぞいてみたら
『アンデス少年ペペロの冒険』を配信していたので、思わず見てしまった。
こうした品揃えが『Gyao』のヒットの要因だということは間違いないだろう。

『ポピュラーサイエンスの時代』

ポピュラーサイエンスの時代―20世紀の暮らしと科学
『ポピュラーサイエンスの時代―20世紀の暮らしと科学』
原克・著
柏書房

20世紀、人々に影響を与えたのは正確な科学知識ではなく、
もっと漠然とした“科学イメージ”だった。
例えば、手動の歯ブラシより、機械仕掛けの電動歯ブラシの方が
「高性能に見える」というイメージ。
クリネックスが清潔な暮らしを生み出すというイメージ。
家事の機械化により主婦は自由な時間を獲得するというイメージ。
電気シェーバー、トースター、皿洗い機、トランジスタラジオなどの“新製品”や
当時の科学雑誌の記事を通じて、科学イメージが描いたものを追う、という本。

コンタクトレンズの元祖がカール・ツァイス社の『密着メガネ』だったとか、
「モータも誕生日の贈り物のように見えなくてはならない」というデザイナーの言葉とか
トースターの宣伝コピーが「トーストを焦がして旦那様の機嫌を損ねるべからず」だとか
アメリカの専門誌『ラジオ・ニュース』のキャッチコピーが
「100パーセントワイヤレスな雑誌」だったとか
いろいろとおもしろいエピソードが書かれている。

新製品の紹介記事や宣伝広告が描いたのは、
「科学はすばらしい」というイメージだけではなく、
白い歯は美しいとか、最新の電気器具を使いこなすライフスタイルが新しいとか
忙しい会社員に大切なのはスピードといったメッセージ(幻想?)。
これは内容が変わっただけで、今でも同じ。
「地球にも自分にも優しいライフスタイル」とかね。

20世紀が話の中心なので、19世紀末から1960年代ごろまでの変遷を追っているが、
それぞれの製品が現在どうなっているかまで触れて欲しかったところ。
例外的に、1920年代に登場したコイン式全自動カメラスタンドが、
プリクラにつながっているという話がでてくるが、他の製品でもこうした考察はありだろう。
たとえば、蓄音機やトランジスタラジオの文化は今ではiPodになっている訳だし。

幸田露伴が「泥棒の重量を感知すると電気が点き、
泥棒の顔写真を撮影する装置」を提案していたり、
寺田寅彦が蓄音機の時代に「山里の夜明け、谷川の音、
浜辺の夕闇に響く波の音を録音したレコード」
を考えていたりするのはおもしろい。

著者は1954年生まれだそうで、学生街の喫茶店への郷愁や
「プチブル」、「ゲリラ」といった表現がやや古くさい気もするが、
「ネット上の会話というと新種のコミュニケーションのように思いがちだが、
メールにしろブログにしろ、文字という古いメディアを介してのやりとりにすぎない」
という指摘は、忘れがちだが的を射ている。
ただ、その質やコミュニケーションの形はやっぱり変わってきていると思うけどね。

『青列車の秘密』

『青列車の秘密』
THE MYSTERY OF THE BLUE TRAIN
アガサ・クリスティー・著
田村隆一・訳
ハヤカワ文庫

青列車って漢字で書くと江戸川乱歩みたいだが、
フランス語だとトラン・ブルー、英語だとブルー・トレイン。
いきなり寝台車っぽくなります。
オリエント急行に続き、列車もの。といってもオリエント急行ほど、
車内の場面はなく、ポアロの行動の中心地はリヴィエラ。
元々、地中海をイメージして青い車両だったことからブルー・トレインになったのだとか。

この青列車の路線がよくわからなくて、地図を広げてみる。
物語では、ロンドンのヴィクトリア駅から列車でドーヴァー港へ。
ここから船でフランスのカレー港へ渡り、そこから青列車に乗車。
パリ、リヨンを通ってニースへ。
「リヨン駅を発車して……、それから列車はリヨン駅に到着した。」
といった文章が何度も出てくるので、どうなってるんだと思ったら、
パリのリヨン駅と、フランス南東部にあるリヨン駅、リヨン駅は2つあるらしい。
物語のキーポイントでもあるので、ここらへんは訳注とか
解説でちゃんと説明してほしいところ。
リヴィエラもニースっていったり、コート・ダジュールって書かれていたり、ちょっと混乱。

冒頭からボリス・イワノヴィッチというロシア人が出てきたり、
謎の男“侯爵”とか、魅惑のダンサー、ミレーヌとか
なんだかハードボイルド。おもしろくないわけじゃないんだけど、
私がクリスティーに求めてるのはこういうんじゃないんだよな。
めずらしく犯人も消去法で見当がつきました。

この作品が発表されたのは1928年。
『アクロイド殺人事件』の発表と、有名なクリスティー失踪事件が1926年、
1928年には最初の夫と離婚して、夫は愛人と再婚しています。
そう思って読むと、億万長者の娘ルスと、彼女の不実な夫デニス・ケッタリング、
愛人ミレーヌ、知的なキャザリン・グレイの関係も意味深。

「ええ、よくわかりますとも、マドモアゼル。
人生はちょうど列車のようなものなのです。
ただ走っていくばかりです。そうです、それでいいのですよ」

『ブロークバック・マウンテン』

『ブロークバック・マウンテン』
at シネマライズ

作品賞こそ逃したものの、アカデミー賞監督賞をはじめ、
数々の賞を総なめしたアン・リー最新作。
カウボーイの同性愛を描いたということで、そこばかりが注目されがちですが、
思っていたより、描写はずっとソフトで上品。
そもそもヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールという、
ナイーブな美青年2人なので、男同士でキスしても絵になってしまう。
物語的にも決して認められることのない愛を大切に抱え続けた恋人たち
といった感じで、きれいにまとめすぎかなー。
これで上映禁止になったりするのだから、
アメリカでは同性愛は非常に微妙な問題なのだろう。

むしろ、彼らが抱える家族の話が重い。
彼らはそれぞれ結婚して家庭を築くのだが、どちらも幸せではない。
それは一番愛する人が妻の他にいるからなのだが、
幸せでないのは奥さんも同じこと。
そこらへんはミシェル・ウィリアムズが簡潔に演じていてうまい。

結婚して子供がいる家庭があって、って幸せの構図のように見えるけど、
それほど簡単なことじゃない。
「俺はこの生活から逃げられない」というヒースも悲しいし、
そう思われている奥さんも悲しい。
自分はどこかで違う人生を選べたんじゃないかという象徴が
ブロークバック・マウンテンなのか。

ネバチャ丼

会社の別部署にいるSさんという女性が、
同じくらいの歳かと思っていたら、実は40代だと聞き、びっくり。
思わず「化粧品何使ってます?」とか聞いてしまった。
答えは「ヒアルロン酸」。
ドラッグストアで売ってる1400円くらいの化粧水とクリームだけだという。
しかし、彼女の場合、「豆腐や野菜が好き」という食生活も高ポイントなのでは。
「“体の声を聞く”っていうじゃない? 自分が好きなものが体にもいいみたい」
などとロハスなことをさらっと言ってのけた。
(Sさんを魅力的に見せている一番のポイントは彼女のやわらかい性格だよなーとも思う。)

で、少しでも参考にしようと『ネバチャ丼』を買ってみた。
ほうじ茶麦飯に、おくら、納豆、とろろ、ひき肉
なんて健康的!

Neba
東急東横店『AOCafe』で購入。683円。

それと、Sさんと「不規則な食生活だ」という話をしていたら、
「え、でも、時々、会社でご飯炊いてるよね」と言われてしまった。
どうやら、この部署は“同じ釜の飯を食ってる”と思われていたらしい。
いや、あれは電気炊飯器の比較とか試食とかで、仕事なんです。

東京マラソン

むー、1万円に6時間40分。
いきなり敷居が高くなりました。
(6月の時点で6時間40分で完走できる自信なんてあるわけがない。)

SANSPO.COM > スポーツ.

マラソンの部の参加資格は満18歳以上(高校生は除く)で
6時間40分以内に完走できる男女。
参加料は欧米の大都市マラソンと同水準の1万円(10キロの部は5000円)。
募集は6月18日から8月18日までとする。

「6時間40分という資格については自己申告に任せます」と大会事務局。
スタート時間は午前9時10分(車いすは9時5分)で、制限時間は7時間。
第1回大会は大阪世界選手権(来年8月)の男子マラソン代表選考会を兼ね、
フジテレビ系で中継される。
また、レース前の来年2月16、17日には東京ドームで「マラソンEXPO(仮称)」を開催し、
マラソンや観光都市東京をPRするイベントを行う。

■参加申し込み
インターネットまたは郵便振替で行う。募集期間は6月18日から8月18日まで。
定員(マラソンの部2万500人、10キロの部5000人)を超えた場合は抽選を行う。
問い合わせは以下のとおり。
東京マラソンエントリーセンターTEL0570・001840。
公式ホームページ http://www.tokyo42195.org/

『Web2.0 BOOK』

Web2.0 BOOK
『Web2.0 BOOK』
小川浩、後藤康成・著
インプレス

「Web2.0とは何か」という質問に端的に答えるのは難しい。
これがWeb2.0だという実体がある訳じゃないからだ。
まず、従来のウェブ(Web1.0)との比較対照としてのWeb2.0なので、
ウェブの変遷を知る必要がある。
AjaxやRSSなどWeb2.0をささえる技術の説明も必要だし、
ロングテールやマッシュアップ、フォークソノミーといった概念についても
知っておきたい。
Ajaxについては技術的な説明をするよりも
『グーグルマップ』を見せて「これがAjaxだ」と言ったほうがよほど話が早い。
なので、技術と概念をなんとなく理解したうえで、
Web2.0的サービスの紹介になる。
本書もそういう構成になっており、『ウェブ進化論』とこの本を読めば
Web2.0というトレンドについて、だいたいのところはわかるようになるはず。

今、読まれるべき本なので、出版を急いだのだろうが、
てにをはが間違っていたり、図版の入り方がヘンだったり、
校正のずさんさが目に付く。
共著だが、あきらかに後藤氏の方の文章が読みづらい。
これは著者というより、編集側の責任だと思う。
各ページにキーワード解説や関連URLを掲載するのは結構だが、
RSSについてのキーワード解説が何度も何度もでてきて、
「XMLを利用したコンテンツ配信フォーマット」なんていう、
ネットのIT用語解説を貼り付けたレベルなのはいかがなものか。

RSSを考えた人は偉いと思っていたのだが、
この本と『ブログの正体』によって、
それがネットスケープとデイヴ・ウィナー(ワイナー)だとわかったのは収穫。

Web2.0を「XMLによって構造化が進んだWEB」と説明した点も、
今までそういう見方をしていなかったけど、納得。


『革命メディア ブログの正体』

革命メディア ブログの正体
『革命メディア ブログの正体』
伊藤穣一+デヴィッド・L・シフリー&デジタルガレージグループ・著
インデックス・コミュニケーションズ

ジョーイこと伊藤穣一のブログ本と聞いて、
最初は「ずいぶん懐かしい人がなぜ今語る」と思ったりしたのだが、
私が知らなかっただけで、デジタルガレージはテクノラティジャパンを始めたり、
株式会社WEB2.0なる会社まで作っていた。失礼しました。
伊藤穣一は自分のブログで中国や韓国の人々と対話しながら、
南京大虐殺についての文章をまとめて、
最終的にはWikipediaに掲載しようとしているらしい。
私はどうせSNSでコミュニケーションするならアジア圏がいいなと
考えていたので、この試みはおもしろいと思う。
といってもジョーイが語るのは序章だけ、
終章をテクノラティの創業者デヴィッド・L・シフリーが担当し、
第1章~第5章はデジタルガレージのメンバーが書いている。

私はこの手の本ばかりを読んでいる訳なので、
正直、書かれていることに特に目新しさは感じない。
日本におけるブログと、アメリカにおけるブログの変遷の話はわかりやすいが
「ブログがメディアを大きく変える」という意見にはいまだ懐疑的。
当然、大きな影響を与える存在にはなるだろうが、
それではたして世界が変わるだろうか。
選挙やカトリーナのときにブログが独自のメッセージを発信した
というは事実かもしれないけど、災害によってはネットどころじゃないだろう。

第3章から第5章はほとんどテクノラティの宣伝。
ブログ検索エンジンのどこが便利なのか、今までピンとこなかったんだけど、
(むしろブログを検索対象からはずしたい場合が多い)
リアルタイムに何が今話題になっているか
を知るのには最適である、ということはわかった。

デヴィッド・L・シフリーは語る。
「今、2900万人もの人が、自分の好きなもの、嫌いなもの、
思いを強く持っているものについて書いている。
そういう注目をすることによって、彼らは一つの市場を作っている。
そしてお互いにリンクを通じて対話をしているのである。」

「人々は何千年も前から、例えば、井戸の周りでいろんな話をしたり、
あるいはお茶を飲みながら、最新の情報やゴシップについて語り合ったりしてきた。
今ようやく、こういった情報をトラッキングできるようになり、
インターネットの規模を持って実現できるようになったのである。」

『チャーリーとチョコレート工場』

チャーリーとチョコレート工場
『チャーリーとチョコレート工場』

『シザーハンズ』にはじまり、『マーズ・アタック!』といい
『ビッグ・フィッシュ』といい、私はティム・バートンとは相性が悪い。
『マーズ・アタック!』の描く世界も物語も私好みなはずなのに
なぜかまったくノレない。
比較的、毒の少ない『ビッグ・フィッシュ』でさえも、素直に感動できなかった。
ましてや、毒々しいまでに極彩色なファンタジーである。苦手だ。

ブラック・ユーモアというからには笑えなければいけないと思うのだが、
かわいげのない子供たち(主役を含む)にも、彼らに対する仕打ちにも
不気味なコーラスにも、まったく笑えなかった。
(『2001年宇宙の旅』のパロは良かったけど、ひねりがなさすぎ。)
なによりもファンタジーなのに楽しくない。

私はジョニーが大好きなので、
白塗りしようが、あいかわらずヘンな演技をしようが
驚きはしないが、もうティム・バートンからは卒業してもいいんじゃないか。

あと、最近のDVDにありがちだが、
本編再生を押してもすぐに本編は始まらず、ウンパ・ルンパが登場して、
チョコレートを注ぎ込み、チョコレートが溶けてから本編が始まる。
1度ならおもしろいが、音声や字幕を変更するたびにこれだと
「えーい、ささっと始めろ」と怒鳴りたくなるぞ。


めがねっ子

私もやってみたよ、成分分析。

68%は勢いで出来ています
18%はスライムで出来ています
6%はマイナスイオンで出来ています
5%は心の壁で出来ています
3%はお菓子で出来ています

勢いか……。

くーさんから『萌えキャラ占い』をやれという指令がきたので
それもやってみた。
結果は「めがねっ子」。
「複雑な性格でなかなか本心を見せないけど、それは恥ずかしがり屋さんだから。」

くーさんはツンデレで、I君はメイドだそうだ。

『郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ』

郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ
『郵便と糸電話でわかるインターネットのしくみ』
岡嶋裕史・著
集英社

名著『カッコウはコンピュータに卵を産む』を読んだころ、
まだインターネットは一般的なものではなかった。
巻末に著者のメールアドレスが記されていたのだが、
abc@inter.netみたいな感じで、
世界中に広がるネットのアドレスにしてはあまりにも簡潔なのに驚いた。
その後、メールアドレスは「○○さん家の××さん」のようなものと解釈した。
そんな感じで、インターネットをささえるIPアドレスやルータを
郵便屋さんや糸電話にたとえて説明しようという本。

最初のうちはたしかに糸電話も出てくるのだが、
すぐに「トランスポート層とは」みたいな話になってしまうので、
ネットワークについて全く知識がないとついていくのは難しい。
それでも今までなんとなくわかっていた気になっていた
グローバルアドレスやプライベートアドレス、
実はよくわかってなかったサブネットマスクやUDPが
一気に解説されるので、インターネットの仕組みについて
ちゃんと勉強しておきたい人の入門書としてはいいと思う。

「FDよりメールのほうが、すばやく大量にウィルスをばらまくことが可能です。
普通のウィルスが接触感染より空気感染のほうが感染速度が速いのと同じです。」
といった感じで、やりすぎで、かえってわかりにくくなってる例えもありますが。

『よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング』

早わかり 図解&実例 よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング
『よくわかる!ソーシャル・ネットワーキング』
山崎秀夫、山田政弘・著
ソフトバンクパブリッシング

ネットのつきあいなんてめんどうだと思ってしまうほうなので、
ずっと避けていたんですが、仕事上、必要になったので
今さらmixiに入ってみた(GREEとフレパにも入ったけど放置状態)。
で、本も読んでみた。

2004年12月の発売なので、情報としてはずいぶん古い。
ただ、“六次の隔たり”や『フレンドスター』など
SNSの基本理論や成立の経緯について説明されているので、
「mixiに入ってみよう」的なハウ・ツー本よりはお勉強になる。
『Orkut』なんてすっかり忘れてましたよ。
「図解」と銘打たれているものの、図解する必要のないことまで
むりやり図解しているので、よけいわかりにくいところも。
まあ、見開きごとに1ページイラストが入ってると思えば、読むほうとしては気が楽か。

この本で紹介されている日本のSNSは
mixi、GREE、キヌガサ、Echoo!、トモモトなど、まだ10個程度。
ビジネスにおける人脈作りなど、今後のSNSの展望についても
希望的に書かれているのだが、実際は結構違う展開をしているよなー。
この本ではmixiの会員数は12万人、現在は350万人。
かなりブームにもなり一時はSNS=mixiみたいな感もあったけど、
その勢いも今ではだいぶ落ちているようだ。
一方で楽天やヤフーは今年になってSNSをスタートさせている。

mixiに入る前は、かつてのパソコン通信のような、
ハンドルネームで相手を識別てきる程度のクローズドなコミュニティ
というのが求められているのかと勝手に予想していたのだが、
それともだいぶ違うようだ。

望夫(『ウェブ進化論』の梅田望夫氏。リスペクトを込めて呼び捨て)によると、
アメリカの学生たちは卒業してもSNSを通じて、友達関係を続けるそうだ。
実際、mixiにもGREEにも若いメンバーがすごく多い。

私が今まで知り合った人たち、たとえば、バイトや学校の友達、
前の会社の同僚、先輩などと、今もずっとネット友達だったら?
それはそれでおもしろそうな気もするし、やっぱりめんどうな気もする。

『IT屋』

IT屋―技術力がもたらす、ほんとうのメディア革命
『IT屋 技術力がもたらす、ほんとうのメディア革命』
棚橋淳一・著
宣伝会議

三菱電機やキヤノンに勤め、プロセッサーを制作してきた“技術屋”の著者は、
「ITとは“情報技術”のことなのに、日本では“情報産業”であり
“ITビジネス”になってしまっている」
「日本のベンチャー企業の経営者たちは、ビジネスの手段としてITを選んだだけで
技術に関しての理解が足りない」と嘆く。
そして、彼の開発したメディアプロセッサーと「でじゃ」のビデオオンデマンドサービスにより、
「テレビが放送するマス向けに加工されたコンテンツだけでなく、
ユーザーは一次情報を自由に選択できるようになる」
「ITがもたらす真の革命は“メディア革命”である」と説く。

まあ、「でじゃ」の宣伝じみているところは多々あり、
「放送と通信は融合しなくていい」という主張もちょっと不思議なんですが
(現在だってパソコンでテレビを見る人はいっぱいいるわけで、
あと数年もしたら、テレビで見るか、パソコンで見るかなんて
映像的にも問題なくなると思うんだよね。)
メディアプロセッサーの開発苦労話はなかなかおもしろいし、
「会社の時価総額は何かの拍子に小さくなるかもしれないが、
一度小さくなった半導体チップが大きくなるなんてことは絶対ない。
技術革新は決して後戻りしない」という技術者としてのプライドもすばらしい。

『オタク女子研究 腐女子思想体系』

オタク女子研究 腐女子思想大系
『オタク女子研究 腐女子思想体系』
杉浦由美子・著
原書房

オタク女子、なかでも“やおい”や“ボーイズラブ”を愛好する“腐女子”について
オタクライターを自称する著者が語った本。

これだけオタク男子が注目されるなか、今までほとんど無視されてきた
オタク女子にスポットを当てたという点ではおもしろい。
私自身、BLには興味がないものの、オタク属性は強いと思うし、
ガンダムとエヴァを見ていないとバカにされるような職場にいるので、
オタクへの理解は比較的あるつもりだったんですが、
「腐女子なんて、ブスで処女が多いんだろう」程度の認識でした。すみません。
(正確に言うと、今の世の中、ある程度、ファッションや化粧に気を配れば
ブスな女子ってほとんどありえないので、腐女子の人たちは
そういう世界に無関心、あるいは綺麗になることを放棄しているんだと思っていた。)

著者によると、現在の腐女子の多くは、そこそこ小奇麗な格好をしているので、
普通のOLさんと外見では区別がつきにくい。
普通の恋愛や結婚も楽しんでいて、“萌え”と“恋愛”は別腹。
妄想の中に自分が入らないからって自己否定してる訳じゃない、
ありえない設定を楽しんでいるだけだ、と。

腐女子の妄想にかかると、「小沢一郎は総受けのお姫様」だとか
いろいろ今まで知らなかった腐女子の実態についても書かれているんですが、
この本が決定的に弱いのは「なぜ男×男なのか」という疑問に
全く答えてくれないところ。
「オッパイが2倍見たいからという理由で男がレズものを見るように、
私たちは男の子が2倍見たいだけ。健康的でしょ。」
と著者はさらっと書いていますが、それだけでは説明にならない。

著者は「BLはストーリー重視で、一時期エッチなものが増加したけど、
エロだけを好む腐女子はわずかだ」と言いますが、
“受け”とか“攻め”というからにはBLが性的なものと無関係なはずはない。
そのヒントとして“マスターベーションファンタジー”、“セックスファンタジー”
という言葉が出てくるんですが、それ以上は著者も躊躇したのか、
踏み込んだことは書かれていない。
「好きなものは好きだからしょうがない」(というどうしようもないタイトルのBLがありますが)
嗜好の問題だと言われればそれまでですが。

それともうひとつ、この本で残念なのが、
負け犬(『負け犬の遠吠え』の30代、独身、子なし女性たち)と
恋愛至上主義者たちへのバッシングがものすごいこと。
いわく、「負け犬はお勉強ができるから歌舞伎が好き。
今どき、あんな気合の入ったスーツ姿をしているのは
就職活動中の学生か、歌舞伎座の一等席に座る負け犬だけ」
「負け犬は無駄な努力が大好きで、30歳をすぎて英会話力を
スキルアップしようとする」
「モテ系をめざす若い女性の自分磨きは無駄な努力」
「腐女子は自分の分をわきまえているから、
無駄な努力なんてしないけど、現実の男に対して欲もないから
ちゃんと恋愛も結婚もできる」
おそらくこれは、あとがきで著者が触れているように
負け犬および恋愛至上主義者たちから
「あんたはマンガばかり読んでるから男ができないんだ」と
散々バッシングされてきたことへの恨みなんでしょうが、
なんかねー、いいじゃん、誰が何に夢中になろうと。

あとオースティンの『エマ』が引用されているんですが、
あの台詞はエマの母親じゃなくて、母親代わりだった家庭教師の先生。
オースティンのヒロインたちは読書量が多くて知的と書いてあるけど、
エマは全然、本を読まなくて、おじさまにあきれられていたじゃないか。

『オリエント急行殺人事件』

『オリエント急行殺人事件』
MURDER ON THE ORIENT EXPRESS
クリスティ・著
藤沢忠枝・訳
新潮文庫

1934年発表のポアロもので、『そして誰もいなくなった』と並ぶクリスティの代表作。
といっても昔読んだときは証言ばかりが続いて、退屈な物語だと思った。
その後、テレビで映画版を見て、やっとこの話のおもしろさが多少わかった。
今回、久しぶりに読み返してみると、ひとりひとりの証言も、
ラストの鮮やかさも非常におもしろい。
クリスティは“意外な犯人”がわかってて読むほうがおもしろいのかも。

今回の助演女優賞は文句なくハッバード夫人。
ちゃんと覚えていないんですが、映画ではローレン・バコールが演じてました。

『親切なクムジャさん』は明らかに、この映画版に影響を受けているんだけど、
どっちも幼児誘拐が絡んでるんですね。

花よりぶた玉

毎日のように、靖国の屋台食を食べていた一週間。
今のところ、おいしかったのは、
1位 ぶた玉
2位 ジャンボ串焼き(地鶏塩)
3位 あげもち(おろし)

Sakura3_1

靖国の敷地内にはそれほど桜はないし、
寒かったり、雨だったりしたので、
ほとんど花見はせず、食べてばっかりでした。

サクラサク

今年は桜が咲いた時期と忙しい時期が重なったので
ゆっくり花見もできなかったなー。

というわけで、朝の6時に徹夜組で千鳥ヶ淵の花見に。
この時間でもすでに結構人が歩いていて、
いったいみんな何時に起きたんだろう。

Sakura1

Sakura2

近所の桜祭りを見て帰ろうと思い、
いつもと違う駅に自転車を停めておいたのですが、
昼頃、取りに行ったら、なんと撤去されていた。
タイミングが悪いというか、
桜祭りの日ぐらい大目に見ろよ、気がきかない奴らだ。

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