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『曖・昧・Me』

曖・昧・Me
『曖・昧・Me』

『Gyao』で配信されていたので思わず見てしまった。
1990年公開の裕木奈江初主演作。
裕木奈江がなんとなく売春して、なんとなく恋をして、なんとなく妊娠して子供を産む話。
「なんだそれ」って感じだが、本当にそういう話なのだ。
昔、中野武蔵野館で見たときも「なんだそれ」と思ったが、
改めて見ても印象はそれほど変わらない。

それでも改めて見てしまったのは、この映画の裕木奈江がすごくいいのだ。
ピアノを弾きながらキスを誘う場面なんて、彼女にしかできないエロさ。

裕木奈江はその後、『北の国から'92巣立ち』に出演、
『ポケベルが鳴らなくて』でブレイクする訳だが、
それと同時にナンシー関をはじめとする女性たちのバッシングを受け、
表舞台から姿を消す。最近では国費でギリシャ留学し、それがまた非難されたりしていた。

しかし、この映画を見ていて思うのは、
裕木奈江のような独特の雰囲気をもった女優は希有であり、
非常に惜しい女優をつぶしてしまった、ということ。
彼女が「女から嫌われる女」だったことは事実だろうが、
はたして、バッシングされるほど、彼女は「男好きのする女」だったのだろうか。
それは女性たちの被害妄想だったのではないか。

映画自体はたいしておもしろい作品でもなく、
自分が何をしたいのかわからないうちは赤いスカートばかりを着ていて、
妊娠してからは青い服、ラストでは黄色いスカート。
出産の場面はスクール水着で泳ぐ裕木奈江と、
わかりやすいメタファーはなんだかなーという感じだ。
それでも裕木奈江の主演作というだけで『曖・昧・Me』は貴重な作品である。


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