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『スタンドアップ』

スタンドアップ 特別版
『スタンドアップ』
at 下高井戸シネマ

シャーリーズ・セロン演じるシングルマザーが、炭鉱での女性差別に苦しみ
集団訴訟を起こす物語。
邦題の『スタンドアップ』は「まず誰かが立ち上がって真実を述べるべきだ」
という台詞からとられているが、映画にあっていないような気もする。
かといって原題の『NORTH COUNTRY』や、原作の『集団訴訟』もわかりにくいしね。

女性差別というより、これは父と娘の物語であり、母と息子の物語だった。
クリント・イーストウッドのように、枯れたおじいちゃんに弱いのだが、
パパ役のリチャード・ジェンキンズの「俺の娘だぞ」には泣かされた。

そのぶん、集団訴訟の話はちょっと弱い。
ネットの感想を見ていると、おそらく男性の人たちの多くは
「炭鉱で行なわれている差別は、嫌がらせというよりひどい犯罪だ」
と書いているのだが、私的にはむしろソフトな方で、
映画だから描写を控えたのかなと思ったぐらいだ。
もちろん、自分が同じようなことをされたら泣いて逃げ出すのだが、
現実の女性差別はもっとひどいはず。
今でも多くの女性が受けている精神的被害は、
世の中の男性が感じているよりずっと大きいと思う。

シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド、シシー・スペイセクの
オスカー女優たちも堅実な演技を見せるのだが
(特にフランシス・マクドーマンドはさすがの存在感)、
むしろ、リチャード・ジェンキンズ、ショーン・ビーン、ウディ・ハレルソンら
男優たちが良かった。

シャーリーズ・セロンは自身の経験からか、
『モンスター』や、今回のような社会的な作品にも熱心だが、
この映画のヒロインをやるには彼女は美人すぎやしないか。
たとえば、訴訟を起こしたのが、ジョージーのように
美人で、男性遍歴に問題のある女性でなかったら、
もっと裁判も楽だったんじゃないか、なんて考えてしまうのだが、
そう思うこと自体が女性差別なのかも。
「君は童貞か? 彼女の男性遍歴をたずねるのなら、こちらも聞きたい」
という台詞に、ああ、確かに、そういう風には考えていなかったとドキッとした。

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