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『超合法建築図鑑』

超合法建築図鑑
『超合法建築図鑑』
吉村靖孝・編著
彰国社

これは、おもしろかった!
高層階の片側だけスパッと斜めにカットされたビルや
階段状に並んだマンションなど、
よく見かけるけど、なんだかヘンなデザインが、
実は建築基準法を遵守したがために生まれた、苦肉の建物だったということがわかる本。

左ページに実際の建築物の写真、
右ページに補助線を加えた図解と法律解説を載せる
という構成も非常にわかりやすい。

「道路および道路を挟んで反対側の敷地への採光・通風を確保し、
閉塞感を緩和するために、“道路斜線”と呼ばれる高さ制限が設定されている。
前面道路の反対側から住居系地域では1:1.25、それ以外では1:1.5の
角度で引かれた斜線を超えないように建てなければいけない」
って知らなかった。

道路斜線のほか、隣地斜線、北側斜線の斜線制限や
容積率、建蔽率、天空率など建築物はいろんな制限を受けるので、
その結果、屋根がギザギザの家が並んだり、上半分だけ大きいビルや
パズルのように一部だけ欠けたデザインの建物ができたりする、と。

著者がまえがきで書いているように、
本を読んだ後は町並みを見る目が変わる。
変な形の建物をみつけると、ついつい頭の中で補助線を引いたり、
角度を目で測ってみてしまう。

子供のころ、近所に赤と白の煙突が建っていて
それがどこへ行っても目に入る風景だったんですが、
実はそれも「煙突は高さ210mまで7分割して赤白交互に塗り分ける」
と航空法で決まっているからだったんですねー。(平成16年には緩和。)

建築基準法が町並みを作る、
という当たり前だけど、すごいことを教えてくれました。

Shasen
右側のベージュの建物の上部分が斜めになってるのは斜線制限?

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