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不定時法

『見て楽しむ江戸のテクノロジー』を読んで
不定時法に興味をもったので調べてみた。
日の出と日没を境に、一日を昼と夜に分け、それぞれを6等分する時間法。

たとえば、夏至(今年は6月21日)の日の出は4時25分、日没は19時なので、
昼の時間は14時間35分、これを6等分すると一刻は2時間24分。
夜の時間は9時間25分で、一刻は1時間34分。
つまり、同じ一刻でも、昼と夜では時間の長さが違う。

さらに、冬至(12月22日)は、日の出が6時47分、日没は16時32分。
昼の時間は9時間45分で、一刻は1時間36分。
夜の時間は14時間15分で、一刻は2時間22分。
季節によっても、時間の長さが変わる。

日の出とともに起きてきて、日没になると仕事を終える、
日照時間が長い夏は長く働き、寒くて暗い冬は短く働く、
ある意味、とても健康的な時間法だ。

昼の6時間は、卯、辰、巳、午、未、申、
夜の6時間は、酉、戌、亥、子、丑、寅、
と呼ぶ。
“丑三つ時”は丑を4等分した3つめ、
夏至の頃なら1時16分、冬至の頃なら2時あたり。

ほかの呼び方では、
昼の6時間を、明六つ、朝五つ、朝四つ、昼九つ、昼八つ、夕七つ、
夜の6時間を、暮六つ、夜五つ、夜四つ、暁九つ、暁八つ、暁七つ
と数えた。“明六つ”が日の出で、“暮六つ”が日没。
“おやつ”は“八つ”からきた言葉だそうで、
夏至の頃なら14時8分、冬至なら13時17分。

まとめて表にすると、こんな感じ。

        6月21日  12月22日
      22時55分  22時28分
(暁九時) 23時42分  23時39分
       0時29分   0時50分
(暁八時)  1時16分   2時01分
       2時03分   3時12分
(暁七時)  2時50分   4時24分
       3時37分   5時35分
(明六時)  4時25分   6時47分
       5時37分   7時35分
(朝五時)  6時50分   8時24分
       8時03分   9時13分
(朝四時)  9時16分  10時02分
      10時29分  10時50分
(昼九時) 11時42分  11時39分
      12時55分  12時28分
(昼八時) 14時08分  13時17分
      15時21分  14時05分
(夕七時) 16時34分  14時54分
      17時47分  15時43分
(暮六時) 19時00分  16時32分
      19時47分  17時43分
(夜五時) 20時34分  18時54分
      21時21分  20時05分
(夜四時) 22時08分  21時17分

正確に言うと、日の出は「日が上る少し前、空が明るくなった時間」で、
「太陽の俯角が7度21分40秒」となったとき、日の出の36分前あたりだそうだ。
日没も同様に、「日が沈んで、暗くなり始めた時間」で、日没の36分後。
ほかにもサイトによって、計算方法が少しづつ違ったりするので、
計算が間違ってるかもしれないけど、
そもそも1時間くらいの誤差は気にしないのが不定時法だし。

不定時法を表示してくれるフリーソフトやサイトもありました。
Flash江戸の和時計
『鐘つき時計』
『時間系不定寺法』

私はエクセルで計算してみたけど、
江戸時代の人たちはいったいどうやって時刻を計算していたのか。
人々は寺の鐘で時を知り、
お寺は日時計や水時計を使っていたらしい。
さらに洋時計の技術が入ってくると、それを応用して和時計を作ってしまった。
ひとつは24節気にあわせて時計の文字盤を交換する方法。
『江戸之刻』はこの方法を使っている。
別の方法では分銅を動かして、動作スピードを変えている。
さらに、12個の駒を動かす“割駒式”があり、田中久重の『万年時計』はこれを使っている。

参照
和時計の暮らし
時の歴史

江戸の技術ってすばらしい!
和時計を展示している大名時計博物館もあるらしいので、行ってみたい。

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