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『グッドナイト&グッドラック』

『グッドナイト&グッドラック』
at 新宿グランドオデヲン座

全編モノクロ映像。
といっても、昔の白黒映画とはカメラもフィルムもライティングも違うから
ずいぶん明るい印象。それでもオープニングのジャズが流れるなか、
カラーの時代からモノクロの時代へ、ゆっくりタイムスリップできる。
女性のルージュや宝石の輝きがカラーよりずっと際立つ。
色白でプラチナブロンドの美人がモノクロ映像に映えた訳だと思う。

赤狩りを描いた映画には、『真実の瞬間』や『マジェスティック』があるが、
監督や脚本家など迫害された映画人の側から描いていた。
『グッドナイト&グッドラック』はジャーナリストの視点から描いた映画。

集会に姉が出席しただけで、親兄弟に共産主義者の嫌疑がかかり、
職を奪われるのだから、赤狩りとはずいぶんひどい時代があったもんだと思うが、
声を大にして訴えたほうが勝つのでは、ジャーナリストもマッカーシズムも同じでは。
「真に公平な報道はありえない」し、報道がいつも正しいわけじゃない。
この場合、「正しい側についているのか」というスタッフのつぶやきが一番真実味がある。

赤狩りを糾弾している映画でもなく、ジャーナリズムの正義を訴える映画でもないので、
盛り上がりにはイマイチかけるし、わかりにくくなってるのも事実だが、
ジョージ・クルーニーがこの時代に生きた男たちのかっこよさを描きたかったのであれば
それは成功していると思う。白シャツにネクタイで決めた男たちの渋いこと。
立ち上るタバコの煙まで決まっている。

この映画が1953年~1958年の話で
『クイズ・ショウ』が1956年の話。
そう思ってみると最後の演説の背景がなんとなくわかる。

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