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『ブログ進化論』

ブログ進化論—なぜ人は日記を晒すのか
『ブログ進化論—なぜ人は日記を晒すのか』
岡部敬史・著
講談社

ほとんどパクりなタイトルにはびっくりだが、
月アスも特集のタイトルを「PC進化論」にしていたし、
“○○進化論”はもう流行語なのかもしれない。

『このブログがすごい!』の編集者らしく、
空の写真だけをアップしているブログから、
4歳と71歳のブロガー、眞鍋かをりが支持された理由まで
具体例をあげてブログのおもしろさを紹介しているところはさすが。

具体例の中でいちばんおもしろいのは、
ブログ『食べたものを淡々と記録するよ』が
新潟県中越地震後、5日間更新を停止し、
その後、菓子パンやおにぎり、ペットボトルなどをやはり淡々と記録し続けることで
雄弁に被災者の状況を伝えていたという話。

これまでのブログ本は
「ブログが人生を変える」とか「ブログで儲ける」とか
「ブログがメディアを駆逐する」とか唱えていたが、
もっと地に足のついたところでブログ論を展開している。

「そもそもウン百万という人が発信しているのだから、
もうネット上のコンテンツを一括りにして良いとか悪いとか言及できない」
という意見は納得。発信するユーザーが増えたことで、
ネットはメディアとして力を持つわけだから。

総務省が、「サイバースペースでは現実世界でいうところの躾が行なわれてこなかった。
サイバースペースで他人と安全に交流する術を身につけるための教育が必要だ」として
ブログやSNSを推奨するあたりは、まあ、総務省の言いそうなことだよねー、という感じ。

「なぜ人は日記を晒すのか」というサブタイトルについては、
あとがきで端的に「人間というものは、発信せずにはいられない生き物だから」
と答えている。もうひとつの理由として、
「ブログは自分の手紙に対する返事のような楽しみを与えてくれる」
とあるのだが、この意見とはちょっと異なるが、
ブログ=日記ではなく、ブログ=不特定多数の人に向けた手紙
と考えると、人がそれを晒すのも納得できるような気がした。
(ここでブログを書いている以上、ある意味、私だって晒してるんだけどさ)

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