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『猟奇の社怪史』

猟奇の社怪史
『猟奇の社怪史』
唐沢俊一・著
ミリオン出版

唐沢俊一氏による猟奇殺人の事件簿。
『夫婦生活』、『風俗科学』、『犯罪科学』、『奇譚クラブ』などなど、
よく集めたというようなヘンな雑誌がいっぱい登場する。

なぜか猟奇殺人事件記事が好きだったという『夫婦生活』の見出しなど
「青山墓地の若妻殺し・夫の麻雀狂いが生んだ夏の夜の惨劇」、
「満天下驚愕! 漁色魔郵便局長虐殺事件」、
「弱耗の夫への不満から三人の男と姦通、雑木林で情夫に殺された多淫の人妻」、
「軽い揶揄を誤解され、訪ねてきた青年に茶の間で絞殺された年増妻」、
「愛撫を拒否する妻に逆上、精神異常となり下腹部を切り裂いて弄ぶ四十男」
などなどエロ小説のあおりじゃないんだから。

青酸カリが毒薬の代名詞になったのは「帝銀事件」と「光クラブ事件」から、とか
秋葉原のメイド喫茶などではなく、
本物のメイドが殺された「米国総領事官邸メイド殺人事件」とか
おもしろいエピソードは満載だが、
雑誌のコラム連載をまとめたものなので、
唐沢氏にしてはつっこみが浅いのが残念。
「他の鬼畜系ライターがブームの終息とともに消えてしまったのに
自分がライターとして生き残ったのは」みたいな、まえがきで始まるのも興ざめ。
『漫画実話ナックルズ』と『ラジオライフ』、
それぞれに連載されたものをまとめているようだが、
『ラジオライフ』連載が基になった「特別講義」のほうが断然おもしろい。
ので、第2巻に期待。

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