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『母たちの村』

『母たちの村』
at 東京日仏学院 エスパス・イマージュ

割礼の儀式を嫌がって逃げてきた女の子たちを
主人公コレが“保護”したことから起こる騒動を描く、西アフリカの村の物語。

“割礼”は男の子だけがするもんだと思っていたら、
地域によっては女の子に対しても行なうところがあるのだとか。
映画の中では、コレは割礼の後遺症で、子供を2人死産し、
3人目の子を帝王切開で産んだこと、娘には割礼を受けさせなかったため、
彼女は“ピラコロ”と呼ばれ、結婚できないかもしれないといったことが語られる。

と説明してしまうと、いかにも岩波ホールで上映されそうな、
堅い映画に見えてしまうけど、コメディーかと思うほど、のんびりと映画は進む。
コレの行なった“モーラーデ”は、家の入口に紐で境界線を作るだけなのだが、
これを勝手に破ると呪いがかかると信じられていて、
村人たちがゾロゾロと村長に相談しに行ったりするのもおかしい。

実際に、割礼によって、後遺症に苦しんだり、死亡することも多く、
現在では、“女性器切除”として問題になっているのだそうだ。
そのほか、一夫多妻制なので、コレは他の妻たちと一緒に暮らしていたり、
いろいろ深いテーマがあるのだが、最後まで明るい調子なのがいい。
女性の人権問題が、唯一の娯楽であり文化であるラジオに象徴されていたり、
割礼を受けていない女性は結婚できないという問題が、
コレの娘と村長の息子の恋として、さらっと描かれていてうまい。

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