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『セックスと嘘とアダルトビデオ』

セックスと嘘とアダルトビデオ―村西とおるの七転八起人生
『セックスと嘘とアダルトビデオ 村西とおるの七転八起人生』
丸茂ジュン・著
幻冬舎

ananの『セックスできれいになる』特集で
黒木香は「朝にするのも良いものですよ」みたいなコメントをしていて、
村西監督は「女優さんを悦ばせるのもすべて愛なのです」みたいな
コメントをしていたなーということを思い出しました。
さすがにこの人たちのAV作品は見たことないのですが、
当時はめちゃくちゃ有名だったので、メジャーな雑誌やテレビの露出も多かった。
どちらも濃いキャラクターだったけど、
特に村西監督はいかにも“エロおやじ”っぽくって苦手だったので
永沢光雄の『AV女優』で、ある女優さんが「村西監督を愛してたけど、
監督にはすでに黒木さんという方もいらっしゃったし」と語っていて、
なぜあのおやじがそんなにモテるんだと思ったものでした。

中1で初体験(相手の女の子は小6)とか、
監督自身が言ってることなので、どこまでが事実でどっから演出なのか、
よくわかりませんが、バーテン、英会話教材のセールスマン、ゲーム機販売、
ビニ本を経てAV監督へという半生はバラエティに富んでいる。
白眉はやっぱり黒木香との出会い。
「撮影までに川上宗薫でも読んでおけば」という監督の言葉を真に受けて
ノートに官能小説の台詞を書き出して勉強してきたというエピソードや
会社が危なくなると「私をエイズで死んだことにして、監督が蘇らせて
宗教法人を開きましょう」という話など、
いかにもまじめで一途でぶっ飛んでる黒木香らしい。
黒木香が笛を吹くAVって、話には聞いたことがあったけど、
その『SMぽいの好き』誕生秘話も載ってます。

著者は元々、女流ポルノ作家らしいが、
「私はあえて監督に意地悪な質問をしてみた」
といった感じで、著者がちょこちょこ本文中に登場するのは興ざめ。
回想シーンがやたら官能小説風なのも、そんなサービスいらないんですが。

ググってみたら、ananの特集は'89年。
「セックスはホルモンのバランスを保つ最高のエステティックでございます」
「舌、あごを使いますフェラチオは、お顔を締める効果もございます」
なる黒木コメントも載ってました。'90年のPART2には松坂季実子が登場。
この本でも散々言われてますが、
AVやセックスがメジャーで語れるようになった時代であり、
それがまだ新鮮だった時代だったんですね。今じゃ消費しつくされた感が。
村西とおると黒木香はこの時代を象徴する存在でした。

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