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『ネット犯罪から子どもを守る』

ネット犯罪から子どもを守る―被害者にも加害者にもしないために親がすべきこと
『ネット犯罪から子どもを守る 被害者にも加害者にもしないために親がすべきこと』
唯野司・著
毎日コミュニケーションズ

『Web2.0でビジネスが変わる』のところにもちょっと書いたけど、
今、ネットユーザーのコアとなっている30代、20代と、
生まれたときからインターネットがある世代では、
ネットにおけるコミュニケーションのあり方や
考え方に大きな差があるんじゃないだろうか。

著者の娘たちは学校でパソコンの使い方を習っているが、
著者が見る限り、必ずしも有効な使い方を学んでいる訳ではない。
そんなとき、長崎県佐世保市で小六女児殺害事件が起こり、
加害女児と被害女児の仲が悪くなる原因のひとつに
ネットの掲示板での交流があったことに著者は大きな不安を覚える。
インターネットとどうつきあうべきか、学校を当てにはできない。
親が子供に教えるべきだと著者は言う。

ネット上のコミュニケーションは難しい。
ささいな発言が顔の見えない相手に届くことは
おもしろいことでもあり、すごく怖いことでもある。
ましてや今の子たちは著者が言うように
「現実の世界でも交流のある相手とネットでも付き合うこと」になるのだ。
小学生だった女児たちは、2人ともホームページをもっていた。
小学生や中学生なんて狭い世界だ。それがネット上にまで続けば、
楽しい遊び場にもなるし、いじめの場にもなるだろう。

ほっておけばそのうちルールを学ぶだろうと楽観的に考えるには
ネットも学校の教育もまだ成熟していない。
親しか教えることができないのだという著者の意見には一理ある。
しかし、その具体的な方法が、
「子供に隠れてでも、子供が利用している掲示板に親は目を通すべき」
とか、「今日はどんなサイトを見たの?と親から子供にたずねよう」
ってのはどうなんだろう。
私が子供だとしたら、今日見たサイトの話なんて親としたくないしな。
また、ネットは日々変化してる。
新しいサービスのすべてを親が理解するのは難しいだろう。
実際、著者はWinnyのようなファイル交換ソフトについて
「チームで仕事をしているときには便利でしょう」と書いているが、
これはWinnyの使い方をよくわかっていない。
親がネットにおける子供の振る舞いを逐一監視しなくては
子供を守れないのだとしたら、嫌な世の中になったもんだと思う。


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