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『クラッシュ』

クラッシュ
『クラッシュ』
at 下高井戸シネマ

今年のアカデミー賞候補は、同性愛(『ブロークバック・マウンテン』)、テロ(『ミュンヘン』)、
赤狩り(『グッドナイト&グッドラック』)と地味ながら問題作が多かった。
その中でこの『クラッシュ』が受賞したのは、
一番無難なものを選んだのかと思っていたのですが、そうじゃなくて、
人種差別というテーマが一番現代的で誰もが感じてる普遍的なものだったからなのでしょう。

アメリカに行くと、英語をまともにしゃべることのできない私に対し、
ホテルの従業員でさえ、見下したような態度をとることがあるし、
人によってはそれを隠しもしない。
日本にいると、人種差別を感じることは少ないけど、
たとえば、外国人に会ったとき、その人がしゃべっているのが
英語なのか韓国語なのかイスラエル語なのかによって
はたして私の態度はまったく変わっていないと言えるのだろうか。

ビリヤードのように、ひとつの衝突がひとつの怒りを産み、
それが別の誰かに向けられてまた衝突が起こる、
エピソードとエピソードをつなぐ人間模様がうまい。
玉突きの連鎖の末、たぶん誰かが死ぬことになるだろうと
予想がつくから、映画の間中、緊迫感が続く。
それでも見終わった後には、オープニングの
「人と人はぶつかりあっている(クラッシュ)けど、
本当は触れ合いたいのさ」という言葉を信じられるような気になる。

マット・ディロンは表情だけで複雑な感情を演じていて相変わらずうまい。
タンディ・ニュートンは『M:I-2』でスカーフをなびかせていたかと思えば、
その後、さっぱり見かけず、久々の『リディック』の悪妻ぶりに驚いたけど
今回の彼女は良かった。
そのほか、ドン・チードル、サンドラ・ブロックなどもいい演技をしてる。
ライアン・フィリップもいい役者だと思うので、
奥さんに負けずにがんばってほしいところ。

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