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『ウェブ2.0は夢か現実か?』

ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力
『ウェブ2.0は夢か現実か? テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力』
佐々木俊尚・著
宝島社

『グーグル Google』『検索エンジンがとびっきりの客を連れてきた!』に続き、
佐々木氏の本(よく働くなー、この人も)。
基本となっているのは、2004年10月~2006年3月にかけて
『HotWired』に連載されていた「ITジャーナル」。
あとがきで佐々木氏も書いているように、この3年間は
後から振り返ってみれば歴史に残る3年間となるだろう。
ライブドア、Winny、グーグルニュース、ブログの興隆など
インターネットにも社会にも大きな変化が起こり始めた時期に当たる。
連載をそのまま書籍化しているわけでなく、大幅に加筆修正されているようで、
それぞれの出来事を現在の視点から論じている。

佐々木さん(リスペクトを込めて勝手にフランク)のすごいところは
IT社会への正しい理解と、地道な取材に基づくジャーナリスティックな視点。
ライブドア事件やネットとテレビの融合をめぐる冷静な分析、
ソフトバンクの内幕、Winny裁判についての話はとてもおもしろい。

タイトルにあるWeb2.0について直接関係する部分は最後の章のみだが、
「言葉だけがひとり歩きしているWeb2.0を、
どうやって実際のビジネスに結びつけるのか」という話は、
今まで読んだWeb2.0関連(っぽい)本の中では、群を抜いて実用的。
佐々木さんによると、日本でWeb2.0的な動きを見せている企業は
はてな、mixi、エニグモ、mF247などの小規模なベンチャーだ。
これらの企業の今後の活躍、
および佐々木氏の今後のジャーナリストとしての活躍に期待したい。

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