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『複数の時計』

『複数の時計』
THE CLOCKS
アガサ・クリスティー・著
橋本福夫・訳
ハヤカワ・ミステリ文庫

1963年のポアロもの。
といってもポアロは安楽椅子探偵に徹しているので、ほとんどでてこない。
ポアロの口をかりて、クリスティーの文学論が展開されることでも有名な作品らしいが、
グリーンの『隠居殺し』、『アルセーヌ・ルパンの冒険』、
ルルーの『黄色い部屋の秘密』、『シャーロック・ホームズの冒険』と、
どれもちゃんと読んでないので、機会があったら読んでみたい。

「ギャリイ・グレグソン(架空の作家)のメロドラマ・スタイル」みたいだという
台詞が出てきますが、全体的に話の作りがメロドラマっぽい。
(まあ、そういう事件なんだけど。)
メモの秘密や犯人もわりと簡単に見当がついちゃうし。
語り手のひとり、コリン・ラムくんが諜報部員ってのもなー。
『青列車の秘密』もそうだったけど、こういうハードボイルド的な味付けは
クリスティーには向いていないと思う。

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