« 大倉集古館 | トップページ | 『戦争廃墟』 »

『目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX』

目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX―パチ怪獣ブロマイドからガチャガチャまで
『目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX
パチ怪獣ブロマイドからガチャガチャまで』

堤哲哉・著
扶桑社

駄菓子屋で売られていた駄玩具をはじめ、怪獣カードや
エポック社のミニゲーム、ガチャガチャなど、懐かしいグッズの図鑑。

最初に登場するパチ怪獣ブロマイドがかなりおもしろい。
怪獣ブームに便乗して、特撮番組から勝手に怪獣を改変、
各社が出していた版権無視の怪獣カードらしいですが、
「原爆ドームを襲う巨大イカ」とか、「蛾の羽が生えた巨大ネコ」とかもうめちゃくちゃ。
(“パチモン”とは、既成の怪獣の頭や胴体を継ぎはぎ(パッチワーク)して
造り出された怪獣(モンスター)の略語、だそうで、
関西弁のパチモンに引っかけているのだとか。
ちなみに、関西弁のパチモンはパチった(盗んだ)ものから派生して偽物のこと。)

公害怪獣ギャオーの説明は、
「自動車が走る時やビルを作る時、非常に大きな音が出ます。
そのため付近の人々はビル工事などがあると夜も眠れなくなったりします。」
公害怪獣スモガは
「石油コンビナートのある四日市では石油を精製する時に大量のガスと煙が出ます。
空いっぱいに広がり目やノドが痛くなったりします。」
氷河怪獣ゴッホッホってどういうネーミングさ。
怪獣マニアにはパチモンはよく知られているらしいですが、
なかなかすごい世界です。

エポック社の野球盤と魚雷戦ゲームに関しては、
この間、実物を見たばかりなので、それほどインパクトはありませんが、
ミニピンポン、ダイヤモンドゲーム、ミニミニドライブコース、
アセリチック(アスレチックゲーム)、占いコンピューターなどの
ミニゲームは懐かしかった。

藤子不二雄のゴルフゲームとか、
さいとうたかをのスパイ暗号解読ゲームとか
マンガ家がプロデュースするゲームというのが載っていて、
「なんだそれは」と思いながら見ていたら
庄司陽子の「生徒諸君!」ゲームが登場。
うわー、これ近所の友達が持っていてやりましたよ。
ナッキーとチビ、マールと飛島先輩など、
手持ちのカードでカップルを作っていて、カップルが多くできた人が勝ち
という、キャラクターに思い入れがないと楽しめないゲームでしたね。

それからスパイ手帳ってのも変。
プロ・スパイノートの文章が
「プロスパイとは光と闇の世界へのライセンス
スパイに想像はない……
昼も夜も、暗号が……
遺跡が……、時には殺人が
ただ厳しい現実があるだけだ!」
って、なんか日本語として意味が通ってませんが、おもしろい。

スパイ手帳に載っている“フランス乞食仲間暗号”(この名前もどうなの?)
っていうのが、家の扉に描く暗号で、
○○○で「この家は金をくれる」
△が「残念仲間がたくさんきすぎだよ」という意味だそうで
真偽のほどはともかく、現代のセールスがドアに描くというマークみたい。

スパイ手帳に対抗して、FBI手帳みたいなのもあり、
「ルパング島探偵マップ」などが載っているんですが、
「敵スパイ・産業スパイやハレンチ人間をつかまえよう」っていう文章がすごい。
ハレンチ人間……。

そのほか、大流行したスーパーカー消しゴムから、
猫目小僧プラモ、有毒生物ミニカード、赤穂浪士詫び証文プラモ、
銀玉鉄砲、打ち出の小槌コインホルダーとか、ヘンテコな駄玩具が満載。

私が小学生のときも近所に駄菓子を売っているお店はあって、
10円フーセンガムとか、ギラギラに色のついた粉ジュースとか
買って食べたりしましたが、駄菓子屋さんではなかったので、
オモチャはあんまり売ってなかったなー。
それでも、マジックギロチンや開運ひょうたん、コインホルダー
なんかは懐かしい。お祭りのときに売ってたような記憶があります。
ペンダントにできるミニハモニカは友達が持っていてうらやましかった。

「エポック社の大特集はいかがだったかな?」のような
『小学一年生』みたいな文体は気持ち悪いとか、
図鑑なのに写真が小さいとかの欠点はありますが、
ノスタルジー抜きで、ある時代のある文化を概観できる。
ムーミンがピストルをもっているメンコとか
表紙はプリン・プリン物語のパクりなのに、
キャンディ・キャンディと花の子ルンルンのヘタクソな絵が描いてある
「プリンプリンちゃんぬりえ」とか、
版権を気にしてない時代ってすばらしい。

◆読書メモ

魚雷=魚型水雷の略

サンスター文具
象が踏んでも壊れないアーム筆入れや、
電子ロック・ダイヤルロック筆入れ、スパイ手帳を発売。

ガチャガチャ
「ガシャポン」はバンダイ、「ガチャポン」はトミー、
「ガチャ」はユージンの登録商標。

« 大倉集古館 | トップページ | 『戦争廃墟』 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/27590/3554951

この記事へのトラックバック一覧です: 『目で見る駄菓子屋グッズ大図鑑DX』:

« 大倉集古館 | トップページ | 『戦争廃墟』 »