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『大好きだって言ってんじゃん』

大好きだって言ってんじゃん
『大好きだって言ってんじゃん』
藍川じゅん・著
メディアファクトリー

声に出して読むのが恥ずかしいタイトルと、
少女マンガちっくな表紙のイラストで、一瞬コミックかと思いましたが、
mixiに書かれていたピンサロ嬢の日記を書籍化したもの。
(最初、タイトルを『大好きだって言ってたじゃん』と読み違えて
イタそうな話だなーと勝手に思っていた。)

私は風俗に拒否反応を示してしまうほうだが、
実体をよく知らないのに軽蔑するのは失礼ってもんだろう。
(風俗嬢より、そこに通う男性に引いてしまう。
会社の若者くんがキャバクラ嬢とつきあったことがあると
嬉々として話していて「バカか」と思った。
キャバ嬢と恋に落ちることがバカなのではなく、
それを自慢気に話すことがバカ。彼女たちはそれがお仕事なんだから。)

ピンサロがどういうところなのか、
そこにくる客はどういう人なのか、
働いてるピンサロ嬢はどんな毎日なのか、
といったことが著者独自のユーモアとハイテンションで書かれていておもしろい。
私の貧困な想像力だと、風俗嬢=かわいいけど軽くて頭悪そう
なイメージになっちゃうんだけど、
彼女の文章は頭の良さと、ちょっとオタクっぽい知性が感じられる。
(つうか、加藤鷹とかキウイパパイヤマンゴーとか、
だいぶ古いネタもあるんですけど、本当に22歳ですか?)

ただ、著者もあとがきに書いているように、
これは「不特定多数の人に読まれるために書かれた日記」であって、
「やはり仕事は仕事。どんな職業でも同じですが、
お金をもらうからには大変なことやつらいことのほうが多い。」
乱暴されたり、ひどいことを言われて号泣したこともあるけど、
ここには楽しいことを中心に書いたと。

彼女自身は風俗という仕事を誇りをもっていて、
OL生活のほうが苦手なのだそうだ。
「こういうお店があるから、僕はこうしてじゅんちゃんに触ったり
キスしたりできるんだから」という老人の台詞は白眉。

タイトルの『大好きだって言ってんじゃん』は、
彼女が好きになったお客、イケメンコックさんに告白したときの言葉。
これだけストレートに言い放てるなんて、ある意味うらやましい。
イケメンコックさんとのその後については、
現在の彼女の同名のブログに書かれています。

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