« 『オタク・イン・USA』 | トップページ | 『第三の女』 »

『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』

パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト オリジナル・サウンドトラック
『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
at 新宿ミラノ2

※新宿ミラノ2って何と思ったら、いつのまにか(2006年6月らしい)、
映画館の名前が変わっていた。
新宿ミラノ座→新宿ミラノ 1
新宿東急→新宿ミラノ 2
シネマミラノ→新宿ミラノ 3
このほうが公開作品の入れ替えがしやすいんだろうし、
映画館自体は昔のまま存在しているものの、ちょっと寂しい。

1作目の『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』が
ジョニー・デップ以外、たいしておもしろいところもない映画だったので、
全く期待していなかったんですが、予想以上につまらなかった。

つまらない映画をつまらないというのは簡単で
あまり建設的な行為じゃないんだが、あえてどこが悪かったかあげてみる。

・1作目の最大の魅力はジョニー・デップのジャック・スパロウ。
(というか、彼がいなかったら凡作で終わり、シリーズ化なんてされなっただろう。)
ジョニーの前では、旬の若手俳優であるオーランド・ブルームもキーラ・ナイトレイも
かすんでしまった。(本来、1作目の主役は彼らだったはず。)
今回、オーランド・ブルーム演じるウィルは、正義感にあふれた青年として、
1作目よりはちゃんとかっこよくなっている。
一方、ジャック・スパロウは善人だか悪人だか、何を考えてるんだかわからない感じが
薄れてしまい、“ただの変な人”になってしまった。
奇抜なファッションも、幽霊船やジャングルが舞台のせいなのか、薄汚れてみえる。
キーラのエリザベスにいたっては最悪。後半の彼女の行動は、
ストーリーを展開させるためだけのもので、さっぱり理解できない。

・1作目の良かったところのひとつは、CGを無駄に駆使した
バカバカしいまでのアクション。ハリー・ハウゼンを意識したような、
ガイコツの戦いはCG技術としてだけでも見る価値があった。
今回も水車を使った追いかけっこや、タコ(イカ?)の化け物など、
バカバカしいほど派手なアクションは健在なのだが、これがちっともおもしろくない。
セットもCGも役者も、おそろしく手間をかけている場面だろうに、
まったく効果をあげていない。
(VFXスーパーバイザーはジョン・ノールなんだけどね。)

・ジェリー・ブラッカイマーのいいところは、能天気で誰にもわかるストーリーだ。
批評家には支持されなくても、彼の作品は大ヒットしてきた。
1作目もあっち行ったりこっち行ったり、ダラダラ長かったけど、
ストーリー自体は単純だった。
ところが、今回はやたらと話が複雑で、登場人物も多い上、
あいかわらずあっち行ったり、こっち行ったり、ダラダラ長くて、
第3作に続くので、オチも何もないままに終わる。

・1作目を好きだったという人でも
ノリントン提督のファンだという人がそれほどいるとは思えない。
(そもそも覚えてない人のほうが圧倒的に多いのでは)
彼が2作目にも登場する意味がよくわからないし、
最後に出てきた人にいたっては、こいつが3作目で活躍するのかと思うとうんざり。

・『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』という邦題もひどい。
1作目が『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』なんだから
『パイレーツ・オブ・カリビアン/死者の宝箱』でもいいじゃないか。
3作目のサブタイトルは“At Worlds End”だそうだが、邦題はどうするんだろう。

・そのほか、フジツボが気持ち悪いとか、いくらファンタジーだって、
いまさら原住民をバカみたいに描くのはどうなのとか、
(1作目のサルも意味のないエンディングだったけど、
今回はすぐに見当がつく、予想どおりのエンディング)
いろいろあるけど、これだけ大ヒットしている作品が、
こんなにつまらないのでは悲しくなる。
第3作目は、バカみたいに派手で、
能天気なエンターテイメントに戻ってほしいと思う。

« 『オタク・イン・USA』 | トップページ | 『第三の女』 »

「映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/27590/3378388

この記事へのトラックバック一覧です: 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』:

« 『オタク・イン・USA』 | トップページ | 『第三の女』 »