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『きっこの日記』

きっこの日記
『きっこの日記』
きっこ・著
白夜書房

いまやブログの女王は、真鍋かをりでもしょこたんでもなく、きっこ。
そんな人気ブログを書籍化。売れているらしい。

ブログ『きっこの日記』は何度か見たことがあるけど、
どうでもいい内容を最後まで読ませる文章力に感心したものの、
そのワイドショー的な内容が好きになれなかった。
きっこの日記の魅力は、なんでそんなこと知ってるの?
という芸能・政治暴露ネタだと思うのだが、
本書からはキレイさっぱりその辺はカットされている。

5年分の日記から良いものを選んだということで、
中心となるのは、母への想い、俳句のこと、政治への関心など。
きっこの日記の本質的な良さがよくわかる構成だとも言えるが、
お母さん想いで、雑学に長け、俳句が好きな30代の女性のブログ
ってだけなら、ここまで人気ブログにはならなかっただろう。

この間、「うまい文書」と「読ませる文章」は違うという話を聞いたが、
彼女の文章には確かに読ませる力がある。
雑学的知識を掘り下げていく内容のおもしろさもあるけど、
同じ内容をほかの人が書いてもこんなに長文にはならないだろうし、
こんな風に飽きずに読めもしないだろう。
そういう意味ではエッセイストとしての才能は相当なものだと思う。
それでも、彼女の文章に読ませる力があるからこそ、
その内容については疑問に思う点も多い。
日本語の美しさについて述べながら、(意識的にではあるが)
「ニポン語」とか「ビックルを飲む」とか「話はダッフンするけど」
といった言葉の使い方とか、「27文字ですべてを表現するアメリカ人に
ニポン語の豊かさなんてわかりっこない」といった発言は気になる。
政治的な発言にしても「コイズミのバカが」といった
感情的な書き方をしなくてもいいのにと思う。

本の装丁はもう少しなんとかならなかったのかとか、
ブログっていっても顔文字が出てくるわけじゃないんだから、
横書きじゃなくて縦書きのほうが、
エッセイとして読めたんじゃないかとも思ったり。

2005年5月に彼女がお母さんと箱根旅行に行き、
ラリック美術館と星の王子様ミュージアムを見学してるのには笑った。
私も4月にまったく同じコースを逆にたどったけど、
あの時期、ねーさんとすーさんも星の王子様ミュージアムに行った
って言ってたし、えもやんは家族でラリック美術館に行ったらしいし、
みんな考えることは一緒なのね。

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コメント

私はこの人のブログ、
トータルで10行ぐらいしか読んだことないと思うんだけど、
内容を読むもなにも、どうしてもこの品のなさが受け付けられず
読み進められない。
あと一人称が「あたし」ってだけで
まあ、もう、うげーって気分になっちゃうんだけどね。
なんで「私」じゃいけないんでしょうね。うげー。

「わ」たしじゃなくて「あ」たしの方がリズムがあるからじゃないか?
「私」の方が日本語として美しいと思うけど。
俳句はどうか知らないけど、
短歌だと自分のことを「吾(あ)」と書くよね(俵万智レベルの知識)。
そこまで戦略的に使い分けてるかどうかはわかんないけど。

この人の雑学ネタはおもしろいと思うけど、
「探偵キッコナンが調べてみた」とか
「古文の授業中に眠ってた人にもわかるように名訳をつけておいた」と言われると、
なぜそこまで上からものを言われなきゃいけないのか、みたいな気分になるよね。

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