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『ウェブ人間論』

ウェブ人間論
『ウェブ人間論』
梅田望夫、平野啓一郎・著
新潮社

『ウェブ進化論』の梅田望夫と、作家平野啓一郎の対談集。
ウェブによってどう人間は変わっていくのかを中心に語られているが、
梅田氏が『ウェブ進化論』に続いて楽観的に未来をとらえているのに対し、
若い(梅田氏のいうところ変化のポイントである1975年生まれ)平野氏が
ネットの将来についてどちらかというとネガティブなのが不思議。

梅田氏がどちらかというと俯瞰的にネットを見ているのに対し、
平野氏がマクロな個人側からネットをとらえようとしているからかもしれない。
あと、平野氏が哲学的知識から物事を語ろうとしてあまりうまくいっていないのに対し
望夫の方が話がわかりやすいなーとも思ったり。

私はすばらしいネット未来がやってくると思うほど楽観的ではないが、
平野氏のようにガタガタ言ってる間に、ネットはどんどん変わっていくよとは思う。
とはいえ、平野氏のガタガタ言ってること(独り語り系ブログ、島宇宙など)は、
いろいろと示唆に富んでいるので、論点としてはおもしろい。
この本で語られているような話をする機会って、普通はあまりないだろうから
(ふだん、友達と「ネットにおけるリアルについて」なんて話はあまりしないでしょ)、
現在、過渡期であるネット社会について考察するにはいい本。

◆読書メモ

『スター・ウォーズ』公開前日、
グーグルがシリコンバレーの映画館を貸し切りにしたとか、
梅田氏が『はてな』の取締役をやる通過儀礼として、『スター・ウォーズ』を全巻見てくれ
と言われたというエピソードはおもしろい。

「我々(はてな)の議論の中には、必ずアナロジーが出てくるから、
一緒に経営をやっていく上でこれを全部見てくれないと共通理解が出来ないからと、
全部見るように言われたんです」(梅田)

「この間も「はてな」の取締役会で、「梅田さんは最近ブログの更新がない」って
吊るし上げに遭ったんです。「本が売れたからじゃないか」と詰問されて、
「だってブログだけで届くものより、リアルの世界ってやっぱりすごいよ」って、
あまり深く考えずに口にした瞬間に、
「ダークサイドに堕ちてますよ!!」と一斉に言われちゃったんです。
そして「梅田さんはロングテールの頭へ行っちゃったんですね」と。
彼らにとってはロングテールの頭っていうのはダークサイドなわけです」(梅田)

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