『不都合な真実』
元アメリカ副大統領アル・ゴアによる地球温暖化への警鐘本。
同名映画の書籍化で、映画も本も大ヒット中。
最初に「アル・ゴアが環境問題」と聞いたときは、
政治的パフォーマンスだろうぐらいに思っていたのだが、
なかなか、どうして、30年間取り組んできたというだけあって、
非常に熱意の感じられる本です。
なにより、ビジュアルをいっぱい使って、
アル・ゴア自身の言葉で語る、わかりやすさがいい。
ところどころにはさまれている彼自身の話
(子供が交通事故で一命をとり止め、一番大切なものは何か、
大きな転換点になったこと、環境問題に目を向けさせてくれた恩師、
13歳で喫煙をはじめ、肺がんで亡くなった姉、同じく自然を愛する妻など)
は、アメリカの政治家らしい高潔でまっすぐなエッセイだなー
と思ったりしてしまうが、このエッセイがあることで、
地球への彼の熱意を信じられる気になる。
巻頭と巻末に妻ティッパーの写したテネシー州の川の写真があるのだが、
同じ川なのに巻頭で見たときと巻末で見たときではまったく違う印象を受ける。
啓蒙の書としては出色のでき。
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