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『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ
『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』
太田直子/著
光文社

大田直子という字幕翻訳者の名前には覚えがあり、
著者が翻訳した映画を何本か見ているが、翻訳がひどかったという印象はない。
むしろ、しっかりした訳をしていたという印象がある。
その字幕翻訳者が字幕を作る苦労を語る。

1秒に4文字という制限は思うより難しく
たとえば「絶対忘れない」だと6文字、これを4文字にしろと言われたら
当然「絶対」は抜け落ちる。じゃあ、「忘れない」を3文字以内にしろと言われたら?
日本語字幕がオリジナルと違う意訳になってしまうのもしかたがないのだ。
そのほか、配給会社から「ここは泣かせる場面だから」と言われて
オリジナルにはないのに「僕の大切な妹」といった台詞を追加するとか、
固有名詞をそのまま出してもわからない場合、
「有名な哲学者の話では」のように説明的な台詞にするとか、
いろいろ裏話が語られている。
(つまり、私が映画を見て泣いた台詞が
オリジナルにはないってこともあるわけですよ!)

なかでも驚いたのが英語以外の外国語映画の場合、
英語台本と英語字幕を日本語に訳し、その外国語に精通した人にチェックしてもらう
というパターンがほとんどだそうだ。
私は今まで外国語映画は、中国語やドイツ語、イスラエル語などに
詳しい字幕翻訳家がいるんだと思ってました。

そういった裏話はおもしろいのだが、
著者のエッセイ的な部分は感情的だったり、笑えないギャクだったりで
読みにくい。この人に「日本語の大切さ」とか言われてもねー。
著者がつけたわけじゃないかもしれないが、タイトルもひどい。
本文もタイトルから想像されるような悪文だった。

有名な『ロード・オブ・ザ・リング』の戸田翻訳事件にも触れている。
ファンが望むような翻訳をそのまま字幕にすると
スクリーンの半分が字幕で埋まってしまうと著者はいうのだが、
あのとき『ロード・オブ・ザ・リング』のファンが怒ったのは、
戸田奈津子がまちがいなく原作をまったく読んでいなかったからだ。
原作を読んでいれば、こんな勘違いの訳が生まれるはずはない。
原作のもつ言語の奥深さまでファンは字幕に望んでいたわけではなく、
誰が死んでいて、誰が王で、といった人物関係など基本的な部分で
字幕が間違っていたことに怒っていた、と私は解釈している。
この本にもあるように字幕は1週間かそこらという短期間で作成されるらしいが、
それにしたって、世界的ベストセラーの字幕を担当するなら、
原作に敬意をはらうべきだろう。

一応、著者も担当する映画のために、短期間で歴史や事件など
映画の背景を勉強するらしいが、専門家ではないので当然まちがいもある。
配給会社との確執に対するグチも満載で、
映画字幕がいかに大車輪で作られているか、
字幕にお金がかけられていないか、そんな事情も見える。

この本の著者によるものではないが、作成途中の字幕台本を見たことがある。
「ここでいう動物の名前は学名です。正式名は確認中です」とか
「この台詞は直訳だとこうなりますが、テーマにも関係する重要な台詞なので、
もう少しひねって「……」としませんか」とか、翻訳者による注がたくさんあり、
その仕事ぶりに感心しました。(完成した映画ではさらに字幕が変わっていた)
というわけで過酷な状況ではありますが、映画の印象も字幕で大きく変わるのだから、
字幕翻訳家にはがんばっていただきたいのだ。

東日本国際親善マラソン

出場したよ、走ったよ。
真理ハーフに続いて2回目の大会出場です。
普段はおいそれと入れない米軍基地内を走るという点に引かれたのですが、
そのためいろいろ規制も厳しい。
大会から届いた案内にはゲートパスが同封されており、
「ゲートで登録名簿チェックやMP(憲兵隊)の手荷物検査に時間がかかります」
「昨年の待ち時間は60分~90分でした」
「持ち込み禁止 カメラ・ビデオ、刃物類・エアガン ビン類……」
「前回は持参したペットボトル飲料を試飲させられました」
「荷物預かりあり。1個200円。毎回盗難ありご注意を」
などなど、本当にこれはマラソン大会の案内なのかと思うほど怖い文章が並ぶ。

ドキドキしながら相模原駅に到着しましたが、
ランダムで荷物検査が行なわれていた程度で
怖れていたMPチェックもなく、あっさりゲート通過。
(9時以前はもうちょっと厳しくて待ち時間30分くらいだったらしい。)
あまりにもあっさり通過できたので、受付や着替えをすませても
スタートまで1時間以上あまってしまいました。
それでも、おにぎりを食べたり、長蛇の列のトイレに並んだり、
ストップウォッチを忘れたまま荷物を預けてしまったり
ドタバタしているうちにスタート5分前に。
吹奏楽団の演奏に送られてスタート。

Pa0_0000
ゲート。基地内は撮影禁止なのだが、ねーさんが盗撮。

基地内は幅広い道路、緑の芝生に背の低い建物といった感じで、
東京近郊にこんなところがあるのかと思うほどアメリカンな雰囲気。
しかし、コースにはランナー以外まったく人の姿もなく、
雲の向こうに空が輝いている風景はエドワード・ホッパーの絵みたいで
美しくもあるのですが、どこか孤独で
『わたしを離さないで』のヘールシャムってこんな感じかなと思ったり。
どこまでも広々とした景色に距離感もなく、
長距離ランナーの孤独を感じながら走りました。

いろいろ感想
・コース内には日本庭園があり、走ってたのでよく見えなかったけど
松とか池とかが配置されていた。
この日本庭園の前ではなぜか和太鼓の演奏がランナーを励ましてくれる。
しかし、バックになぜかジャニの曲が流れており(有線?)
3周目にはなぜかTOKIOの『宙船』と和太鼓という組み合わせ。
「その船を漕いでゆけ~」って意外と励まされましたが。

・ごみ箱が少なかったせいもあるのだけど、
給水所付近の丘の斜面に紙コップがポンポン捨てられていて嫌な感じ。
捨てるにしても丘に投げなくたっていいじゃないか。

・途中、歩道を走るのだが、5kmとか10kmに出場して帰っていく人が
ランナーを気にもせず、道を横切っていくのは迷惑だった。
応援してくれなくてもいいけど、走ってる人の邪魔になるのはどうなの。
係のおじさんが「同じランナー同士だろう」と怒っていたけど本当だ。

・ハーフは基地内を約3周するのだが、1周(8kmくらい?)しないうちに
先頭ランナーにどんどん抜かされる。
2周目を走ってるときに、何人かのランナーに「がんばろう」と声をかけられた。
向こうは3周目でもうすぐゴールなので、いちばん辛いときだろうに、
その余裕がかっこいいと思いました。ああいうランナーに私もなりたい。

・コースはところどころ向かい風がきつく走りづらいのだが、
風が止むと気温が上がって暑いので、そうなると向かい風でも
いいから吹いてくれないかという気分になる。
追い風のときは真理の教訓を生かしてせっせと走る。
風のない平坦なマラソンコースってないのかしら。

タイムは2時間29分51秒
最後まで歩かないで完走する、できたら2時間30分を切る
というのが目標だったので、なんとか達成。(残り9秒ってとこがセコイ)。

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ゴール地点。

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わらわら走る人々。

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唯一、米軍を感じさせる給水車。

『クリエイター・スピリットとは何か?』

クリエイター・スピリットとは何か?
『クリエイター・スピリットとは何か? 』
杉山知之/著
筑摩書房

デジハリの杉山校長が中高生(小中学生?)に向けて書いた“クリエイターのすすめ”。
全部読んでも30分で読み切れてしまう内容だが、
「“個性”って言われてもよくわからないだろうから、
まず“自分の好き”が何かを知ろう。たとえば歯ブラシを買うとき、
店頭に並んだ歯ブラシから気に入ったものを直感で選んでみる。
いつもそうやっていけば君の周りは“自分の好き”で選んだものになる。
なぜこれを選んだのか考えていくと“自分の好き”が見えてくる。
“自分の好き”を知ることはクリエイターにとって大切なことだ」とか、
「世界には生きていくだけで精一杯な人たちがいっぱいいる。
君たちは日本のように恵まれた環境にいるのだから、
クリエイターになって芸術や文化を表現することができるんだ」とか
「学校の勉強なんてクリエイターに必要ないと思うかもしれないが、
学校の勉強は基本的土台になる。大人になって同じことを勉強しようとしても
なかなかできないから、学校で教えてくれることは学んでおいたほうがいい」とか
「クリエイターになれなくても、彼らをプロデュースすることはできる。
そういう仕事も非常に必要だ」とか
基本的だけど大切なことを言っている。
そしてどれも実際にクリエイターと関わっている人だから
でてきた言葉だなーと思う。

最近、アニメの現場で働く若い人の絵を見せてもらう機会があった。
彼らにしたって経済的にはそんなに楽じゃないだろうが、
仕事として絵を描く毎日という生き方も素敵だなと思った。
私が中学生のころはアニメを仕事にするなんて
社会的評価としても考えられなかったんだけど、
そのころに「この道を行く」と決めて歩いてきた人たちが
今のクールジャパンと呼ばれるような優れた作品を生み出してるんだなと思う。
私はめちゃくちゃアニメ大好きってわけじゃないので、
仕事にするのは無理だったろうけど、そういう生き方もあったよなーと。
だから、将来を決めていない中高生がこの本を読むのはいいのでは。

今日の記録

6km 42分42秒

久々にいつもの公園を走る。
ここのところ平坦な遊歩道をずっと走っていたので
多少とはいえ登り下りのある道をぐるぐる回るのは疲れる。

丘トレーナーねえさんからは「8km走れ」と指示が出ていたのだが、
先週の疲れも残っているみたいなので、無理せず6kmでやめておく。
いろいろ間に合わなかったが、やるだけはやったということで。


今日の記録

約15km 1時間48分

昼には起きようと思っていたのに寝坊したので
ジャージ姿で選挙に行って、そのまま走りに行くという
アクティブというよりはアホっぽいスケジュールに。

春だから通気性のいい新しいウェアを買ったんですが、
天気がいいので、あっという間に暑くなる。
衛生的にはどうかと思うがガタガタ言ってられないほど
のどが渇いたので、公園の水飲み場で給水。
ポカリを携帯するとか120円を持ち歩くとか給水方法を考えないと。

桜はすっかり葉桜だが、桜吹雪で遊歩道は白い道に。
折り返し地点のあたりは、急に人が増えて、
両脇に小洒落た店が並んでるなーと思ったら、中目黒のあたりでした。
いやー、ほんとに走ればどこまでも行けるもんだ。

先週は比較的楽に完走できたのだが、
今週は12kmを過ぎたあたりから走り続ける気力をもつのに苦労する。
疲れました。

『ゲーム的リアリズムの誕生』

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2
『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』
東浩紀/著
講談社

東さんの本は『東京から考える』なんかもそうだったけど、
簡単なことをもってまわった言い方をしているので、
書いてあることがよくわかんなかったりもするのだが、
この本は要はライトノベルに代表される「ゲームのような小説」や
昨今の美少女ゲームに見られる「小説のようなゲーム」に対する
文学批評であり、かなりおもしろく読めた。

新井素子の小説が、「現実世界の描写ではなく、
マンガやアニメが与える印象の模倣を目的として構想された」
という大塚英志の主張には目からウロコ。
「誰もが現実のような小説を書くことが当たり前だと思っていたのに
彼女はアニメのような小説を書こうとしたのです。
彼女は自然主義的リアリズムという近代日本の小説の
約束事の外側にあっさり足を踏み出してしまった」
大塚はこれを“まんが・アニメ的リアリズム”と呼び、
ライトノベルを「アニメやコミックという世界の中に存在する虚構を
「写生」する」としている。

“まんが・アニメ的リアリズム”を意識的にやってるのが
『涼宮ハルヒの憂鬱』の谷川流であり、
たとえば、長門有希は「無表情系」と描写されているが、
まんがやアニメの世界のお約束事をわかっていないと
(東さんの言うところの「キャラクターデータベースを共有していない」と)
意味がわからない小説になってしまう。

ゲームオーバーやリセット、リプレイの経験を
小説に持ち込んで、ループする世界からの脱出を描いたのが
桜坂洋の『ALL YOU NEED IS KILL』であり、
彼は繰り返される時間の中で“死”を描いた。

『Ever17』や『ひぐらしのなく頃に』では、
プレイヤーをただゲームを外側から眺める存在から
あたかもプレイヤーの選択がゲームのキャラクターたちを救ったかのように
プレイヤーの視点をゲームの内側に取り込んでいる。
『九十九十九』は、マルチエンディングの美少女ゲームにおける
選択の残酷性(ひとりのヒロインを選ぶことはほかのヒロインを捨てることである)
を小説として昇華している。

こういった小説やゲームの登場は
著者側も読者側も成熟(オタク化)したから生まれたものであり、
それと同時に、この方法でしか、今の現実を描けなかったからだ。

「仮構しか描けない、と自覚することをもって、初めて描き得る「現実」がある」
大塚英志『キャラクター小説の作り方』

とりあえず、『KANON』と『AIR』をプレイしてみたいと思ったよ。

◆読書メモ

「2ちゃんねるでは多くのユーザーが、情報を交換するのではなく、
だれかと繋がりたいがために、すなわち
コミュニケーションそのもののために投稿をくりかえしている」
北田暁大

『IKEA超巨大小売業、成功の秘訣』

IKEA超巨大小売業、成功の秘訣
『IKEA超巨大小売業、成功の秘訣』
リュディガー・ユングブルート/著
日本経済新聞出版社

昨年、日本にも上陸。
北欧デザインのシンプルさと、安さ、
店内のエンターテイメント性などで人気上昇中のIKEAについて
成功の秘訣を探る本。
といってもほとんど創業者イングヴァル・カンプラードの物語である。

17歳で創業し、安値を維持するためにポーランドに発注し、
カタログ販売の商品を実際に見られる展示場から、
客自身が商品を選び、家に運び、組み立てる方式にすることで
在庫管理や人件費を抑え、バカ高いスウェーデンの税金から逃れるため
本社をスイスに移したり、複雑な会社構造になっているなど、
イングヴァル・カンプラードが考えだした商売方法がつづられている。
そして、株式公開していないため、実際のところは不明だが、
億万長者と言われているのに、地元のスーパーで値引き品を買うなど
徹底したケチでもあるらしい。

IKEAは北欧デザインとうたっているが、事実、製作しているのは
ポーランドやルーマニアなど人件費の安いところだったり、
価格を抑えるためにシンプルなデザインにしているわけだったり
いろいろ問題点もあるのだが、著者はそこらへんを非難するわけでもなく
IKEAの全体像も創業者の本当の顔もいまひとつ見えてこない。
ただ、その伝説の物語は十分おもしろく、IKEAに行ってみたくなった。

◆読書メモ

IKEAとは、イングヴァル・カンプラード、彼の育ったエルムタリッド農場、
アグナリッドの町の頭文字。

「職業というのはけっして、生活の糧を得るためだけのものではない。
働く喜びがなければ、人生の三分の一は失われたも同じである。
その喪失感は、机の引き出しからマンガ本を取り出して
読んだところでけっして埋まらないだろう。」
ある家具職人の遺言(イングヴァル・カンプラードの公開文)

アストリート・リンドグレンは、自分の収入200万クローネに対して
200万2000クローネの税金と社会保険料を
支払わなければならなくなった。
彼女は『モスメマニアのポムペリポッサ』という児童文学で
スウェーデンの制度を非難している。
(リンドグレンって『長靴下のピッピ』の作者ですよ!驚き)

「新しい製品を作るならまず値段をデザインしろ
作業デスクを作るのに、3000マルクかけていいのなら、
どんなへっぽこデザイナーでもできる。だが機能的で形も美しい作業デスクを
200マルクでデザインしろといわれたら、相当な知恵と経験が必要だ。」

「いくらデザインが最高でも、人々がそれを買えなければ何にもならないじゃないか?」

『フィリピーナはどこへ行った』

フィリピーナはどこへ行った―日本から消えた彼女たちの「その後」
『フィリピーナはどこへ行った 日本から消えた彼女たちの「その後」』
白野慎也/著
情報センター出版局

法改正によって日本への入国が厳しく規制されるようになった
フィリピーナたちのその後を追って、フィリピンで現地取材したルポ。

なのだが、著者のフィリピーナに対する熱い想いにかなり引く。
インタビューした女の子が
「お金持ちになっていい生活をしたい」と言うと嫌悪感を抱き、
「家族のためにお金を稼がなきゃ」と言うと健気だと涙する。
彼にとって癒しや清純以外のフィリピーナは認められないみたいで、
その熱い想いはほとんど妄想だ。

なんども「法改正の犠牲者」という言葉が出てくるが、
日本に出稼ぎに来て、日本人のお酒の相手をすることが
彼女たちにとって本当に幸せなことだったと言えるのだろうか。
そりゃ、フィリピンで売春しなければ生活できないより、
日本で比較的楽な仕事で家族に送金できたほうがいいかもしれないが、
フィリピンでまともな仕事でまともに稼げるなら、異国の地で働くより幸せだろう。

日本人の恋人にお金を送ってもらうフィリピーナの生き方や
妻子がいながらフィリピーナとつきあっている日本人男性を非難しているけど、
自分の想いは“同情”や“恋”で、
ほかの男性の気持ちは邪まなものなんだろうか。
彼女たちに何もしてあげられない無力は同じだろうに。
本当に彼女たちの幸せを考えるなら、(可能かどうかは別として)
やるべきことは来日規制に反対することや
フィリピーナにお金をあげることではなく、
フィリピンの政治や生活自体を変えることではないのか。

そもそも、来日規制が厳しくなった原因が、
アメリカのイラク戦争の際に、フィリピン人が人質にとられたため、
フィリピン軍が撤退、その報復措置として
人権を理由に日本への出稼ぎをアメリカが非難したことが始まりだという。
フィリピンでは「出稼ぎ=売春」と見られており
キリスト教の倫理観が強いフィリピンでは女性たちの罪悪感も大きい。

「売春した女の子はみんな地獄に行く事に決まっているの。
だから私は死んだら地獄に行くの。」

「日本に出稼ぎに行くエンターテイナーはフィリピンの恥」
アロヨ大統領

今日の記録

約12km 84分

桜が見ごろなので、遊歩道を花見ジョッグ。
先々週走ったとき、桜の木が多そうだと思っていたものの、
いざ走ってみたら、あっちもこっちも桜並木だらけ。
(もともと川を埋め立てているので、昔からある桜や、
遊歩道を整備したときに植えた桜があるんだろうけど、
桜って咲かないとあまり気がつかないのだ)

桜を愛でながら散歩する人や、
広場にシートを引いて花見をしてる人も結構いて、
桜吹雪の中、走るのは気分がいいのだが、人が多いので走りにくい。
(向こうも無粋なランナーが走ってると思っているだろう。)

花見をしてる人の多くは、広場など広い場所を選んで、
遊歩道を歩く人のじゃまにならないようにしているのだが、
一部、何メートルにもわたって遊歩道のど真ん中に陣取って
花見をしている学生たちが。酒臭いし、うるさいし、
タバコを吸ってる奴までいて非常に雰囲気が悪い。
後から地図をチェックしたら、東大の学生たちだった。
花見をするなとはいわないが、桜はあいつらだけのものじゃないし、
あのマナーの悪さはいったいどういうことなんだ。

ということもあったりしたが、基本的に楽しく完走。
昔からこの遊歩道があちこちにあるのは知っていたが、
走ってみて初めて全貌がわかったり、
5kmも走ると、遠いと思っていた駅についたり、
意外なところで知ってる通りに出たり、発見の多いコースでした。

私には私の花見ポイントがあるんだけど、
今日あちこちで会った人たちにとっても、
彼らなりの花見ポイントがあるんだなと思ったり。

今年の桜

私も含めて日本人ってほんと桜好きだよなーと思うのだが、
1年に数日のことなので、多少無理をしてでもやっぱり見に行くのだ。

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靖国では桜祭りを開催中。
昨日はあげ餅、今日はぶた玉と、毎日祭り食。
妹に「祭り行った?」と聞かれ、「うん、毎日行ってるよ」と答えたら、
「なぜ毎日」と言われた。そのとおりだ。

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この時期は多少、回り道して出勤。

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昨年に引き続き、早朝、千鳥が淵参りに行ってみる。

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まだちょっと暗くて、ちょっと寒い。

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というか、まだ朝6時なんですけど、みなさん始発で来るの?

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ビューポイントは決まっているので、毎年、同じ場所で写真を撮っていると
どれも同じような桜の写真になっちゃうんだけど、
毎年同じで毎年違うのが花見のいいとこなのかも。

「来年、来年って、来年になったらもうあの子たちは卒業なんですよ」
「桜は毎年咲くし、櫻の園も毎年上演するけれど、
来年は私たちは3年生で先輩たちはここにはいない。
そう思うと、私、毎年同じように咲く桜が許せないっていうか」
「桜見たら、きっと、思い出すよね、今日のこと」
(by『櫻の園』)

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ニューワールドサービス閉店

2005年1月に三信ビルの解体が発表され、
テナントが次々に移転していく中で、
ひとりがんばっていたニューワールドサービスがついに閉店。
(2006年8月の様子はこちら。)
三信ビルの中に入れるのもたぶんこれが最後なので、
ちょっと寄ってみました。

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撮影禁止の札をあざ笑うかのようにビル内は大撮影大会。そりゃそうだ。

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残念ながらすでに閉店。
(ニュース記事によると、朝から常時20人ほどが並んで、3時には閉店したらしい。)
最後を見に来たおば様たちが「中だけでも見せてちょうだい」とのぞいていました。

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ガランとした館内が寂しい。
入れ替わり立ち替わり人がやってきて名残を惜しんでました。

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半分はしばらく前からすでに閉鎖。

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左半分が閉鎖。取り壊しはすぐにも始まるのか。

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ニュース記事などにも書かれていましたが、
オーナーである三井不動産は本日、東京ミッドタウンをオープン。
三井不動産は三井本館と三井タワーなど、新旧建物の共存も行なっていて、
実際に三信ビルは数年前まで補修工事がちゃんと行なわれていた。
それだけに取り壊し決定は残念。
あきらめずに保存運動を継続している方々もいます。→三信ビルの保存を考える会
ニューワールドサービスのお知らせはこちら

ロボットとペンギン

1年近く前から心待ちにしていたPASMOがついにスタート。
3月18日には記念PASMOと記念Suicaが発売されました。

妹の話によると、朝8時頃に駅に行くとすでに2、30人が並んでいて、
発売開始の9時には200人を超える列に。
駅員に確認したところ、この駅の入荷数は600枚とのことで、
(記念PASMOは1人3枚まで購入できる)
「今から並んでも購入できない場合があります」とアナウンスが。
無事、記念PASMOをゲットして、JRに移動してみたものの、
すでに長蛇の列で、記念Suicaの購入はあきらめたとか。

妹が寒い中、列に並んでいた間、私はぐーぐー寝ていたので、
記念PASMOを1枚もらうかわりに、記念Suicaと交換してくれる人を探すことに。

ヤフオクをチェックすると、いい感じに記念カードが高騰中。
記念PASMOが1000円、記念Suicaが2000円のところ、
8000円~1万円のヤフオク価格に。
そのなかで、記念PASMOと交換希望の人を見つけて交換してもらいました。
(こういうときはやっぱりヤフオクって便利。3月18日当日は
2ちゃんでも交換スレが立って、中間駅で物々交換が行なわれたらしい)

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記念カードの台紙イラスト。こいつら何をやってもかわいい。

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上が記念Suica、下が記念PASMO。
ペンギンとロボットが反転してるだけですが、やっぱかわいい。

で、現在、私の定期入れには
SuicaとPASMOと磁気定期券の3枚が入ってるわけですが、
これってその気になれば1枚にまとめられるんだよね。
百貨店系のポイントカードでオートチャージ機能付きのPASMOを作って
それを定期PASMOにしようかなと画策中。
記念PASMOは使わないともったいないので、小銭代わりにするとか。
こんなことを考えているのはたぶん私だけじゃないはずで、
PASMOやSuicaで電車に乗り、買い物をするのが普通になれば、
もう電子マネー時代は日常だよなー。

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