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旧津金学校

山梨にきたら一度は見に行きたいと思っていた旧津金学校に行ってきました。
同じ北杜市にあるとはいえ、山を超え、バスを乗り継がなければいけないので
結構、大旅行。そのバスも1日5本(休日は4本)しかないので、
山梨交通のサイトで時刻表を綿密にチェック。
須玉歴史資料館のサイトには「津金農協」下車と書いてあるんですが、
バス路線図には「津金農協」というバス停は載っていない。
韮崎駅の交通センターに聞いてみると、「大丈夫、停まるから」というのですが、
後からバスの運転手さんが教えてくれたところによると
津金農協がなくなってしまったので、バス停の名前も「津金中」に変わったとのこと。
てきとうだなー。

韮崎からバスに揺られること45分(酔いそうだったので寝てすごした)。やっと到着。
津金小学校が統合によって閉校した後、
明治校舎を解体復元して「須玉歴史資料館」に、
大正校舎を農業体験施設「大正館」に新築復元、
昭和校舎は取り壊され、レストラン、宿泊施設を備えた「おいしい学校」として
それぞれ、再利用されています。

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左から、おいしい学校、大正館、須玉歴史資料館。

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須玉歴史資料館(旧津金学校)
明治時代に作られた擬洋風建築を解体復元。くわしくはこちら

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擬洋風建築って決して美しくはないんだけど、
「洋風=文明開化」だった時代のめちゃくちゃなエネルギーとか
西欧に対する憧れとかが表現されているところが良いと思う。

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須玉歴史資料館の休憩コーナー。
受付のお姉さんが「蓄音機、聴かれますか?」とレコードをかけてくれました。
選曲もおまかせしたところ美空ひばりの『リンゴ追分』。
A面が終わったところで、今度は受付のおじさんが現われてB面を再生。
初めて聴きましたが『リンゴ園の少女』という綺麗な曲でした。
「美空ひばり知ってる?」とおじさん。
「ええ。でも、この曲は初めて聴きました。蓄音機も綺麗な音がでますね」と私。
「今のCDは人間に聴こえる部分しか再生しないけど、
アナログは人間に聴こえない音も再生するからね。体が聴いてるんだよ。
アナログレコードは体にいいらしいよ」とおじさん。
本当かなと思ったけど、聴こえない音を体が聴いてるってのはなんだか納得。

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1階のカフェ明治学校。
学校用の小さな椅子や黒板、ピアノが使われているところがかわいい。

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1階廊下。陰翳礼賛。

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2階の復元教室。
椅子に座ったり、教壇の上の始業ベルを鳴らしたり、
楽器や手動式の電話に触ったりできる展示が楽しい。
年配のおじさんたちが、「俺の子供のころはこういう机だったよ」、
「出席をとりまーす。○○君」、「はーい」とはしゃいでいたり、
高校生たちがピンポンパンポーンと鉄琴を叩いていたりして
なかなか良い展示だと思いました。
そのほか、台湾が植民地として日本領になっている戦時中の地図とか、
開戦日の学校日誌なども展示されてます。

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透かし天井が涼しげなベランダ。

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大正館
陶芸やそば打ちの体験コーナー、公民館として利用されている。

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大正館入口には「ツバメが入るので玄関は閉めてください」の貼り紙が。
体験コーナーは予約が必要だが、内部は自由に見学できる。

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大正館の廊下。新築の建物ですが、こういう昔の雰囲気が嬉しい。
“踊り場フェチ”に続き、自分は“廊下フェチ”じゃないかと認識。

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おいしい学校
イタリアンレストランやパン工房、ハーブ湯、宿泊施設などがある。
私のように明治校舎を目的としてここにくる人は少なく、
一番人気はこのおいしい学校。
学校給食をイメージしたランチなども食べられるらしいのですが、
明治校舎、大正校舎を見ている間にランチタイムが終わってしまい、
レストランは準備中。パンを買ってベランダで食べました。

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桜並木の向こうに南アルプスが一望できるグラウンド。
もう学校はなくなっちゃたけど、こんなグラウンドで大きくなった子供たちは
この景色を忘れないだろうなと思ったり。

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