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『タイタンの妖女』

タイタンの妖女
『タイタンの妖女』
カート・ヴォネガット・ジュニア/著
早川書房

追悼カート・ヴォネガット・ジュニアということで
本棚から引っぱり出してきて再読。
前に読んだときは「人を食った話だなー」と思った。
ラストの1行を読んだときは“椅子から転げ落ちる”ような衝撃を受けました。

「人を食った話だ」という印象は今回も変わらないんだけど、
結末がわかって読むと、いろんなことが示唆的でぐっとくる。
私のイメージではウインストン・ナイルス・ラムフォード=カート・ヴォネガット
なんだけど、彼は物語の始めのほうで語っている。
「いつかタイタンの上で、きみにもそれのわかる日がくるよ。
わたしがだれによって、どれほど容赦なく利用されたか」

人はいったい何のために生きるのか、
運命は誰によって定められているのか、
ウインストン・ナイルス・ラムフォード?
トラルファマドール星人?
それともすべては万能の神によって?
今回はラストの1行で泣けました。

◆読書メモ

有名な冒頭の台詞
「たぶん、天にいるだれかさんはおれが気に入ってるんじゃないかな」
原文で何ていうのか調べたら
“I guess somebody up there likes me”
名訳ですな。

「単時点的(パンクチュアル)な意味において、さようなら」
サロの「スキィィィィプ!」にも泣けた。

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