« 『そんなんじゃクチコミしないよ。』 | トップページ | 『パラダイス鎖国』 »

『早わかり世界の文学』

早わかり世界の文学―パスティーシュ読書術 (ちくま新書 712)
『早わかり世界の文学 パスティーシュ読書術』
著/清水義範
筑摩書房

◆読書メモ

・「なぜなら植民地支配というのは武器をもっていないところへ
鉄砲をもっていって族長を殺して、女を犯して、
全員をつかまえて財宝を全部盗んでくることだからである」
『ガリヴァー旅行記』

・夏目漱石は100年前の作家だが、仮名遣いだけ直せば
今の高校生にも読める、奇跡的な小説家。
夏目漱石の時代のほかの作家の小説を今の高校生は多分読めない。
それはおそらく夏目漱石が英文学者であり、
英文学の作法と書き方が頭の中にあったからではないか。

・「―君は他ならぬディドロの模倣をした。
―彼はスターンの模倣をしたのだ……
―スターンはスウィフトを模倣した。
―スウィフトはラブレーを模倣した。
―ラブレーはメルリヌス・コッカイウスを模倣したし……
―コッカイウスはペトロニウスを模倣した……
―ペトロニウスはルキアノスを模倣した。そしてルキアノスも、たくさんの人の
  模倣をした……。いいじゃないか、とどのつまりが、あの『オデュッセイア』の
  作者(ホメーロス)だということになっても。」
  フランスの詩人ネルヴァル『アンジェリック』

・『坊ちゃん』の赤シャツのモデルは漱石自身。
赤シャツはイギリスに行ったことがある。
景色を見て「ターナーの絵のようだな」という場面がある。
「特に赤シャツは誰なんだと聞かれるが、誰と言ったって当時あの学校で
文学士だったのは私だけなのですから、その意味では私ということになるでしょうね」

・若者たちは『カラマーゾフの兄弟』を「カラキョー」と略して呼んでいる。
ある若者は読んだ感想として、
「『エヴァンゲリオン』以来のショックを受けた」と語った。

« 『そんなんじゃクチコミしないよ。』 | トップページ | 『パラダイス鎖国』 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/27590/20387391

この記事へのトラックバック一覧です: 『早わかり世界の文学』:

« 『そんなんじゃクチコミしないよ。』 | トップページ | 『パラダイス鎖国』 »