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チョコレート嚢腫

自分の病気についていろいろ書くのもどうかと思ったのですが、
女性であれば他人事ではない話だし、
私も人様のブログをずいぶん参考にしたので、公開していくことにしました。

3月に健康診断を受けたときに、
超音波エコーで「卵巣に傷がある」と言われ、
おそらく“チョコレート嚢腫”なので婦人科を受診するように言われました。
このとき、触診も内診も男性医師だったので、
「生理痛はひどくないですか」と聞かれたときも
「そんなことないです」とちょっとムっとしながら答えてしまったのですが、
チョコレート嚢腫の場合、症状として月経痛を伴うことが多いので、
この質問も理由のないものではなかったのです。
(男性医師を嫌がるのは失礼なことだと思うのですが、
婦人科の診察はただでさえストレスが大きいので、
健康診断ぐらい女性医師にしてほしいのです。)

「癌など緊急性のあるものではないので」
病院への紹介状は健康診断の結果と一緒に郵送する
ということだったので、4月までしばらく放置。
ところが、生理前に不正出血があり、怖くなったので
あわててレディースクリニックを受診しました。
チョコレート嚢腫が子宮に関する病気で、
場合によっては摘出手術が必要だということは
健康診断のときに聞いていたし、ネットでチェックもしていたので、
今、考えると、初めからレディースクリニックじゃなくて、
手術のできる病院を受診するべきなのですが、
「女性医師が選べるほうがいい」と思ってしまったのです。

レディースクリニックは、さすがに専門だけあって、
受付に入れるのは女性のみ。入口のところで番号札を渡され、
その後は、名前ではなく番号で呼ぶというプライバシーの徹底ぶり。
ここでも超音波エコーの結果、やはりチョコレート嚢腫だろうとの診断。
私の場合、右の卵巣に嚢腫があって大きさが約7cm。
子宮の直径が7cmぐらいなので、結構、大きい。
5cm以上になると手術が必要なので、血液検査とMRIを
クリニックで行なった後、病院に紹介状を書きましょうと言われました。
ここまではある程度予想していたのですが、
「子宮は不安定なものなので、チョコレート嚢腫によって捻転が起きると
七転八倒の痛みで救急車を呼んで緊急手術することになる」
と聞いて急に不安に。(茎捻転の話はネットにも書いてあったけど、
怖そうだったらから、ちゃんと読んでいなかった。)
「運動しても大丈夫ですか?」と聞くと、
「捻転は寝返りうっても起きるときは起きるので、
日常生活では何をしてもかまいません」とのこと。
(つまり捻転を防ぐ手段はないってことです)

ここでまとめておくと、
チョコレート嚢腫とは子宮内膜症の一種で、卵巣に病巣ができたために、
月経のたびに卵巣に血液がたまって袋状になったものをいいます。
(チューブ状のチョコレートに見えるからなんだけど、
このネーミング考えた人、最悪。
ほかにも“ブルーベリー斑”という呼び名もあったりして、こちらも最悪。)
通常、親指程度の大きさの卵巣が、チョコレート嚢腫になると、
小さい場合で3cm、大きくなると5cm~8cm、10cm以上という人もいる。
良性の腫瘍なので、命に関わることはないものの、
月経痛、性交痛、不妊症の原因になり、ほっておくと悪化したり、
破裂の危険があるので、小さい場合はホルモン剤治療、
5cm以上になると手術して摘出します。
症状によっては卵巣や子宮の摘出が必要なこともあり、
患者の年齢や妊娠を望むかどうかによって治療方法を検討します。

私の場合はもともと生理は軽いほうで、
健康診断でひっかかるまで、何も自覚症状がなかったのんびりぶり。
エコーによると、私の子宮は大きめで、
子宮が大きい人は生理痛が重いらしいんだけど、
「軽いほうです」と言ったら、先生には「それはラッキーですね」と言われました。
婦人科検診って超苦手だったけど、受けとくもんですね。
特に今年は仕事が忙しかったので、健康診断の申し込み期間を過ぎてしまい、
「まあ、いいや」とほうっておいたら、人事から連絡あり、
「めんどうだな」と思いながら申し込み。
しかし、1週間前になって、仕事の都合で受診は難しそうだとわかり、
「今から日程変更してもいいですか?」と連絡して、受診日を変えてもらったのです。

レディースクリニックから帰ってから、あらためてネットをチェック。
「激しい運動は控えたほうがいい」という意見もあって、
かすみがうらマラソンを1週間後にひかえていた私は、
フルマラソンって激しい運動じゃないのか?と急に不安が増す。
で、いろいろググった結果、
「ウォーキングやストレッチはむしろ推奨されている」
「筋トレ、ベリーダンス、乗馬も医者に相談したけどOKといわれた」
といった話を発見。最終的には順天堂大学のサイトで、
「スポーツや仕事など日常生活に制限はありません」
という言葉をみつけて、やっと安心する。
(順天堂医院の婦人科のサイトは手術や薬について
パンフレットを公開しているので一読がオススメです)

しばらく悩んだ末、かすみがうらマラソンは走りましたが、
体をひねるストレッチや筋トレは正直、怖くてできない。
足がすくんで動けなくなるってこういうことかと思いました。
(しかもランニング系の筋トレって骨盤を鍛えるものばかりなんだよね)
寝返りうっても捻転すると聞いて以来、寝返りをうつのも怖い。
健康であるってすごく大切なことなんだと思い知りました。

ググっていてわかったことは、この病気で悩んでいる女性が
結構いっぱいいるってこと。(私はまったく知らなかったけど、
子宮内膜症は女性の5人に1人はかかるというポピュラーな病気だそうです)
「子宮内膜症で妊娠した人いますか?」という質問があったり、
2ちゃんのスレッドでは、
「どんなに治療が大変でも不妊にだけはなりたくない」
「ここには子宮を摘出した人もいるんだから、そんな発言はデリカシーがない」
という論争があったり。
私は症状も軽かったし、絶対子供を産みたいという意志も希薄なので、
かなりのほほんとしてましたが、デリケートな問題に関わる病気なんだと再認識。
また、自分の意志に関わらず、女性というのは“産む性”なのだと実感。
でも私たちは子供を産むために生きてるわけじゃないよね。

私みたいに急に不安になってスレッドに書き込む人も多いらしく、
「チョコレート嚢腫と言われたんですが、~は大丈夫でしょうか?」
みたいな質問がいっぱい。で、基本的に答えは
「過去ログ読んでから質問してください。
自分の病気のことなのに、どうして自分でちゃんと知ろうとしない」
というもの。それもそのとおりだと思って、翌日、本を買ってきました。

子宮内膜症 改訂新版 [専門のお医者さんが語るQ&A] (専門のお医者さんが語るQ&A 8)
『専門のお医者さんが語るQ&A 子宮内膜症 改訂新版』
著/杉並洋
保健同人社

基礎知識編とQ&A編で同じ話が何度もでてきてくどいところはありますが、
現在使われているホルモン剤の種類と副作用や
腹腔鏡下手術と開腹手術など、
症状や治療法について詳しく説明してあります。
そもそも生理や出産の仕組みって保健で習った程度の知識しかないし、
すっかり忘れてましたけど、あらためて勉強すると、
女性のサイクルって驚異的だとちょっと感動したり。
私はこの本を読んでだいぶ安心しました。
(この本でもジョギングを含め、スポーツは推奨されている)

というわけで長々書いてきましたが、言いたいことは
女性は婦人科検診を受けましょう、
あと、保険も入っておきましょう、
同じ病気の人は気長に健康な体をめざしてがんばりましょう
ってことです。

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コメント

がびーん!
そんなんでマラソン走るなんて、なんて、なんて・・・

どんなときでも、スポーツは基本体にはいいけれど、
無理しちゃだめってのが前提・・・ブツブツ。
なにごともなくてよかったよ。

いや、走ったからって急に悪化するわけじゃないから。
だって何ヵ月も練習してきて30kmまでなら走れるようになったのに、1週間前になって
“あるかどうかわからない危険”のためにあきらめるのもくやしいじゃないですか。
まあ、私も「がんばれ私の卵巣」、「がんばれ子宮」と思いながら走りましたが。

(マラソン走った後で)医者にも「ランニングや腹筋は大丈夫ですか?」と聞いたら、
「それで今までお腹が痛くなってないなら何をしてもいいです」ってことだったので、
しばらくゴロゴロしてたんだけど、このままだと筋肉が脂肪になっちゃうので、
腹筋とか5km程度のジョギングは復活する予定。
心配してくれてありがとう。もう無理はしないから。

ランニングや腹筋はいいと思うよー。
マラソンはあまりにも未知の領域というか
前人未踏(いや私の回りで)の偉業だったので。
健康体の人でも止めたいくらいだ>マラソン
お大事に~

また遊びに来させて頂きます^^

3年前の記事、参考にさせていただきました。

先日会社の健診があり同じく超音波エコーで「卵巣に腫瘍がある」と言われ、「たぶんチョコレートかな」と言われました。1か月後郵送される健診の結果を持って婦人科を受診するように言われました。
「生理痛はひどくないですか」と同じ質問もされ、「いいえひどくないです」と答えました。

そういわれると近頃お腹の張りや便秘や下痢等胃腸の調子がよくなかったり、たまに便が動くと直腸の近辺が痛かったりとしていたので、健診の結果が来るまでの間に悪化しないのかとても不安です。
私自身走ったりもするので思わずコメントをさせていただきました。
日記を公開していただいてありがとうございました。

コメントありがとうございました。返事が遅くなってしまってすみません。
もう健診の結果もわかってらっしゃるころですよね。
症状にもよるかもしれませんが、日常的に運動を控えたりする必要はないので、なるべく普通に気楽に過ごすのが、この病気とつきあっていくコツかと思います。
よいアドバイスもできませんが、不安になったらいつでもコメントください。

初めましてm(_ _)m
今朝 娘(嫁いでもうすぐ1年・23歳)から話があるんだけど・・・ってラインに。
この病名(大きさ5㎝程度)を知り、来月手術とも聞きました。
ネット検索したところ此方のブログが目に止まり
入院課程が詳しく書かれていたので参考になればと
プリントアウトさせて頂きました。
何も告げず去るのも恐縮なのでこちらに・・・。
お邪魔致しました o(_ _)oペコッ

ビバリさん、コメントありがとうございました。

私が手術してから、もう7年になるので、状況は多少変わっているかと思います。(技術も薬も向上していると思いますし。)
ただ、ブログに書いたように、それほど心配するような手術でもありませんし、病気自体も命に関わるようなものではありません。(出産も可能です)。
家族の方はなるべくゆったり構えてあげるとよいのではと思います。

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