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『70円で飛行機に乗る方法』

70円で飛行機に乗る方法 マイルを使わずとも超格安で旅行はできる [宝島社新書] (宝島社新書 274)
『70円で飛行機に乗る方法
マイルを使わずとも超格安で旅行はできる』

著 高城剛
宝島社

シンガポールからプーケットまで約70円、
ロンドン―パリ間が約160円という激安航空券を提供する
LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)を紹介。
大きく変わった飛行機の旅と、
海外から大きく出遅れている日本の空港事情を考える。

高城さんの本はいつもそうだけど、いきおいがいいので、
読んでる間は「うんうん」と楽しく読めるが、ふと我に返ると、
「海外の航空運賃が安くなり、空の旅の敷居が低くなったのはわかった、
でも、だからって誰もがポンポン海外に行けるわけじゃないしねー」
と思ってしまうのだ。

格安航空会社や日本の空港事情を通して
この本で著者が一番いいたいことは、
「閉鎖的な日本から海外へ飛び出せ」
ということであり、それが正しい意見だということも理解できる。
しかし、そこになんとなく違和感を感じてしまうのは、
海外を飛び回り、ロンドンに長期滞在する著者の視点が、
やっぱりどこか自分の日常とかけ離れているからだろう。
いじわるな言い方をすれば、「金があって、
自由業(クリエイター)な人に何言われてもね」と思ってしまうのだ。
「日本にもLCCが登場すべきだ」という主張も
「僕がもっと便利になりたい」と言ってるだけにもみえる。
(ここらへんの違和感は『サヴァイヴ!南国日本』と同じ。)
いまや“エリカ様の彼氏”として有名な著者が
「テレビ画面で空港が映るときは「あの芸能人が海外から帰ってきた」
などのくだらないニュースを流すときくらい。」と書いているのも、ちょっと苦笑。

「成田は深夜23時から早朝6時まで航空機の発着ができない。
夜の9時台で人がいなくなるような主要空港は成田くらいだろう。
今の時代ではありえないことだ。」
と書かれているが、それが騒音問題や長い闘争の結果だということぐらい
当然、著者だってわかっているはずだ。
成田の歴史とこの本の論点が関係ないのは理解できるが、
そこらへんすっとばして、「世界の空港に比べて成田は遅れている」
と主張されても、という気もしてしまうのだ。

まあ、なんだかんだいって、
とりあえず健康にならないことには飛行機にも乗れない
現在の私の恨み言なのかもしれないけど。


◆読書メモ

この「サウスウエストの航空券が安い」という情報を手に入れていれば、
有利な条件のもと移動することができる。しかし、この情報を知らなければ
不利益な条件でのフライトとなってしまう。この情報を手に入れているか否かは、
今後僕らがグローバル化した世界を生きる上において非常に重要なことである。

ラストミニッツ・ドット・コム

グローバリゼーションというのはすべてを世界化することではなく、
ここからここまでをオープンにして世界と協調し、ここからここまでは
僕らのものだから守っていこうと、線引きすることをいうと思う。

最大のネックは日本脱出にある。宇宙へ飛び立とうとするロケットが
重力の抵抗にあうように、僕らは日本から出るところが最大の難関だ。
そこを抜ければ、いろいろなものがつながった世界へ行ける。

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