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DVD『ミスト』

ミスト [DVD]

『ミスト』

原作はスティーブン・キングの中でも印象に残っている話。
読み終わってすぐに映画化されていないのをチェックして、
ぜひ映画化してほしいと思っていた。
(襲ってくる怪物たちの姿ははっきり見えなくてもいいし、
舞台はスーパーマーケットがあればなんとかなるので、
低予算でも十分おもしろいものが作れるだろうと)

実際、完成した映画は、ところどころ違うものの、
映像的には原作どおり。
倉庫の場面は、原作では小さな口がいっぱいついた怪物に
襲われる話で、少しずつ食われていくってどんな恐怖だと
ぞっとしたところなので、映画の怪物描写にはちょっと不満。
しかし、霧の中をライトを照らしながらゆっくり車が出て行く場面は
スーパーの中の人の表情も含めて、完璧。
マーシャ・ゲイ・ハーデンにも文句のつけようがない。

そして、噂の原作と違う驚愕のラストですが、
やー、想像以上に後味の悪いラストですねー。

原作では、ガソリンスタンドでなんとか給油を終えて、
ラジオから聞こえたような気がした声にかすかな希望を抱きながら
霧の中を車が走り出す場面で終わり、だったと思うけど
(ずいぶん前に読んだので多少うろ覚え)
それまで、「えー、どうなるの?」と思いながら読んできた身に
このラストは肩透かしをくらったようでもあり、
逆にオチをつけなかったことでこの作品の印象を深くしたラストでもあった。

映画化するに際しては、なんらかのオチが必要なのはたしかで、
あのラストがあるのとないのとでは、あったほうが断然いい。
絶望感や人が人を裁くことへの疑問など、
映画全体がホラーを越えた意味をもってくる。

インタビューを見ると、あのラストを通すために、
初めから低バジェットで映画を作ったとダラボン監督はコメントしてますね。
大手資本の話はあったけど、みんなあのラストを変えろと言ったとか。

(車の方向からするとスーパーの人間は助かったのか?とか、
あれだけの怪物が倒せるわけはないから、
異次元の扉を閉めると怪物も消えるのか?とか
いろいろつっこみどころもありますが。
原作には異次元設定はなかったよな?)

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