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本『クラウド・コンピューティング』

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)
『クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの』
著 西田宗千佳
朝日新書

“クラウド・コンピューティング”とは何かということを
iPhone、Gメールをはじめ、具体的なサービスを上げながら解説。
信頼性や転送量など課題も指摘。

クラウド・コンピューティングについては、
それほど興味をもっていなかったのだが、
先日、仕事で会った人が『Windows Live フォト』を活用しているのを見て、
25GBのスペースがあるなら、写真をウェブに保存する
という考えもありだと思うようになった。
PCのHDDだけにデータがあるより、ウェブにデータを預けておいたほうが、
クラッシュにも強いし、利用しやすい。
(もちろん、個人的データをどうするかという問題は残りますが。)

とりあげられているサービスはそれほど目新しいものではないけれど、
全般を通して、クラウドによって何が変わるのか、
ということがわかりやすく書かれている。

“クラウド・コンピューティング”という言葉は
2006年8月、グーグルのCEOエリック・シュミットが使ったことに始まるが、
概念自体は新しいものではなく、過去にも類似のものとして、
ホスティング、ASP(Application Service Provider)、
ユーティリティ・コンピューティング、
1996年、オラクルが発表した「ネットワーク・コンピューター」、通称「NC」計画、
2000年、マイクロソフトが発表した「マイクロソフト.NET(ドットネット)」
などがあるという話はなるほど。
NC計画の「500ドルPCの実現」はまさに現在のネットブックの姿だ。

◆読書メモ

1990年代以降、様々なパソコンに関する記事を書いてきたが、
特に2000年以降、読者の興味が、圧倒的に「ハードウェアだけ」に
偏りつつあるように感じている。

自宅の回線での実効通信速度が、おおよそ8Mbpsだとする。
これは実は、CD-ROMからデータを読み込む速度と大差ないのである。
8Mbpsで通信ができる場合、「6倍速CD-ROM」という規格と
ほぼ同じ読み込み速度となる。
ネットワークの向こうにあるデータを読み出してもCD-ROMから読み出しても、
速度に大きな差はない、ということになるのだ。

そもそも、「データはパソコンの中に置く」という常識は、いつまで通用するのだろうか。

当時、同社(ネットスケープ)日本法人の重役を務めたある人物は、
筆者にこのようなコメントを残している。
「アプリケーションがサービス化すれば、OSにもう支配力はない。
もはやウェブブラウザーこそがOSなのだ」

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