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映画『ウォッチメン』

ウォッチメン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

『ウォッチメン』 at 新宿バルト9

名作グラフィック・コミックを実写映画化。
フィルム・ノワール的なダークさやコミックっぽい色遣いなど
美術面はすばらしいが、何しろ話が難しい。

ちらっと映る写真から新聞の見出しまで原作を再現しているらしく、
画面の情報量がものすごく、ニクソンだのベトナム戦争だのケネディ暗殺だの
アメリカ史を背景にした政治も理解はできるが、消化不良。
単純に映画としてみると、理屈っぽくてやや退屈になってしまう。

強盗など、街のチンピラを相手にした犯罪ならヒーローも活躍できるが、
相手が、ベトナム戦争や冷戦や核戦争になったとき、
スーパーヒーローとて何の役に立つのか。
正義とは何か。平和とは何か。
この作品が掲げるテーマは、1985年という不安定な時代のみならず、
現代にも重く響く。
映画を見て原作のすばらしさに気づく作品。
かといって、原作コミックのほうも、思い切りアメリカンな絵柄と
詰め込まれた情報量に、簡単には手が出せないので、
映画を見てから原作を読むとちょうどいい感じ。

葬式の場面で『サウンド・オブ・サイレンス』、
レストランの場面で『ロックバルーンは99』と、
選曲のセンスは微妙。
『ハレルヤ』は何かの映画でも使われてたなーと
ずっと考えてたら、答えは『シュレック』だったんだけど、
もうひとつ『月の瞳』でも使われてたのを思い出しました。
一見、賛美歌っぽいけど、きわどい歌詞なので、あれでいいのか。

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『月の瞳』
レズビアンを描いた作品だけど、おしゃれでアーティスティックな映像なので、
それほど抵抗なく見られる。
『ハレルヤ』の流れるラストには椅子から転げ落ちそうなほど衝撃を受けました。
ヒロインが神学者だということを考えると、神をあざ笑っているようにも、
すべてを解放してるようにも見えます。

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