« 映画『ウォッチメン』 | トップページ | 映画『トワイライト~初恋~』 »

本『ウォッチメン』

479687057101_sx300_sclzzzzzzz__2
『ウォッチメン』
著 アラン・ムーア、画 デイブ・ギボンズ
小学館集英社プロダクション

という訳で読んでみた原作本。
コミックとはいえ、3日間かかりました。
雑誌や新聞の見出しにもすべて意味があり、
欄外に和訳が書かれている。
また、初代ナイトオウルが書いた回想録や
DR.マンハッタンに関する論文、
シルク・スペクターの新聞記事、インタビューなどの短文が
チャプターごとに挟まれており、これも作品世界に関わってくる。
劇中コミック『黒い船』も読み応えがあり、新聞スタンドの少年同様、
毎回続きが気になりました。

アメコミって『スパイダーマン』か『スーパーマン』、
なんとなく能天気なイメージがありましたが、
なるほど、アメコミの傑作中の傑作といわれるのにも納得。

映画はかなり忠実にビジュアル化しているが、
コミックだけに絵の迫力がすごい。
ローリーとダンが左から右へ移動していく様子を
3コマ使って描いている場面とか、
過去と現在と未来を行き来するDR.マンハッタンの回とかは
コミックでないと描けないすばらしさ。
(DR.マンハッタンの過去と現在と未来に同時に存在する思考は
カート・ヴォネガットの影響を受けているとか。たしかにラムフォードっぽい。)

この作品の舞台になった1985年よりもっと前だけど、
子供の頃、家の窓を開けたら原爆が落ちていくのが見えて恐怖する
という夢を見ました。今でも覚えてるんだから恐かったんだろう。
子供がそんな夢を見るくらい、核戦争に世界がおびえてた時代。
じゃあ、今が平和なのかといわれれば、
このコミックが描いている世界って、今でも通じるんだよなー。
ヴェイトがいくつものモニターを眺めて、大量の情報から
世界を読みとろうとするあたり、今のネット社会に似てなくもない。
(映画ではモニターのひとつにアップルの『1984』が映ってました。)
このコミックが今書かれたら、また別のオチになった気もしますが。

◆読書メモ

人間の脂が燃える煙が
空に立ち昇るのを見て、
その上に神などいないと思った。
闇と真空がどこまでも続くだけだ。
俺たちは孤独なんだ。

« 映画『ウォッチメン』 | トップページ | 映画『トワイライト~初恋~』 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/27590/29090162

この記事へのトラックバック一覧です: 本『ウォッチメン』:

« 映画『ウォッチメン』 | トップページ | 映画『トワイライト~初恋~』 »