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映画『2012』

2012 オリジナル・サウンドトラック

『2012』
at 新宿バルト9

『紀元前1万年』のインタビューで、「“紀元前1万年”とググったら、
グラハム・ハンコックの『神々の指紋』のタイトルが引っかかって、
そこから、ピラミッドの建設のエピソードを思いついた。
いろんな数字をグーグルで検索してみるんだ。
“2012”で検索すると、2012年に世界が滅亡するという説を
信じている人がたくさんいることがわかった。
だから次の映画は『2012』になるよ」
とローランド・エメリッヒ監督が答えていて、
そのころから『紀元前1万年』より『2012』が見たいよと思っていた。

バカにする人も多いけど、私は『デイ・アフター・トゥモロー』大好き。
なんといってもVFXがすごかった。
当時はすでにCGで何でもできるから、もう多少のことでは驚かなくなってたけど、
久々にCGで描かれた世界の崩壊に驚嘆し、
VFXのパワーを再認識させてくれた作品だった。

『2012』は『デイ・アフター・トゥモロー』のパワーアップ版で、
ニューヨークなどの各都市を部分的に襲っていた災害が
今度は地球規模で起こる。地震、大噴火、津波、もうなんでもあり。
崩壊するビルとビルの間を、飛行機がすり抜けていくと、
ビルの骨組みや窓枠にしがみつく人々が見えるという精細感がすごい。
しかし、今回は世界規模ですごい災害が起こっているというのに、
人々にいまいち緊迫感がなく、盛り上がりには欠ける。

CGはすごいけど、人間ドラマはグダグダ、と言われがちな
エメリッヒ作品だけど、今回も表面的にはアマアマの家族愛。
『デイ・アフター・トゥモロー』では、生きるか死ぬかという瀬戸際で
命をかけて他人を救おうとしたり、自分の職務をまっとうしようという
人々が描かれて、それを私は素直に「災害時こそ人々は助け合うべきだ」
というヒューマンなメッセージだと受け取ったんだけど、
『2012』では、それを表面的に受け取っていいものか、疑問を感じ始めた。
はたして、生き残った人たちの選択は正しかったのか?
キウェテル・イジョフォーは正義の人なのか?
むしろわかりやすい善のメッセージの裏にある矛盾こそが、
エメリッヒが描きたかったものなのでは。

船がどこで作られたか、飛行機がどこ製だったとか、
危機を発見した科学者はどこの国の人だったかとか、
どこの国の首相がどんな行動をとったか、
各国の対応など政治的皮肉もそうとう辛辣。
日本の影の薄さったら。
(『紀元前一万年』でもヒロインの眼が青かったり、
ピラミッドを建設しようとする教祖がチャイナ風だったり
深読みしようと思えば、いくらでもできる。)

以下、役者について
ダコタ・ファニングがすっかり大きくなったと思ったら、
今回はモーガン・リリーという悲鳴美少女が出てきた。
イケメン飛行士サーシャを演じたジョアン・アーブ(ヨハン・アーブ?)にも注目。
タマラ役のベアトリス・ローゼンは、
『ダークナイト』のバレリーナらしいが覚えてない。
ラマ僧役のチン・ハンは『ダークナイト』のラウ氏。
こっちは覚えてたけど、映画見てるあいだは気づかなかった。

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