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本『ザ・ニッポンレビュー!』

ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本

『ザ・ニッポンレビュー! ガイジンが見たヘンタイでクールな日本』
著 えいち
洋泉社

海外掲示板を翻訳し、“外国人の日本観”を探るという本。
これが、すごくおもしろかった。

象印の炊飯ジャーを「ご飯を炊くのがこんなに簡単なんて」とか
「ひとたびこのスイッチを押してしまったら、もう二度と昔の生活には戻れない」
とか、激賞コメントには、私も象印の炊飯ジャー買うべきかと思いましたよ。
高校生がお弁当を食べる動画や、またもや象印の保温弁当箱に
「史上ベストのランチ」と感動する様子からは、
翻って、アメリカのスクールランチって大丈夫なのかという気分になったり。
(『スーパーサイズ・ミー』とか見てるとアメリカの学校では、
色のついた炭酸ジュースやらチョコバーやら不健康なランチ食べてるよね)

「戦国メイドカフェをどう思うか」というコメントに対しては、
「忍者メイドなら行ってもいい」とか
「伊達政宗がいなければ戦国カフェとは認められない」とか
「僕は封建時代の日本が大好きだから行ってみたいね」とか
「普通のメイドカフェがいいなんて言ってるけど、
そもそもメイドカフェって普通じゃないだろ」とか。

日本のアニメに出てくる不思議な文化として、
「鼻血」の描写や「男子の一歩後ろを女子が歩く」とか、
「相手はもう行ってしまったのにいつまでも手をふっている」とか
「運命の赤い糸」、「卒業式の第二ボタン」とか、
「いとこ同士の結婚」なんかがあげられていたり。

海外の人々がかなり真剣に日本のアニメやマンガが大好きで、
“萌え”すら理解している、ということにはもう驚かないし、
外国人のアニメキャラクターコスプレなんてもう見飽きたくらい
なんだけど、そうか、「学校で机を並べてお弁当を食べる」とか
「お花見」とか「鼻血」とか、海外から見ると新鮮なんだー。
NHKの『Begin Japanology』って結構好きなんですけど、
そういう海外からの視点を通して日本を見ることで、
あらためて日本文化の良さ、奇妙さ、欠点が見えてくる。

それから、「ガイジンという言葉をどう思うか」という質問に対し、
「人種差別だとは思わないよ」という人もいれば、
「日本人はその言葉がどんなに失礼なのか、
そんな意識すらなく使っている」という人もいたり。
「日本で黒人はどう見られるのか」という質問には
「どこにでも人種差別はあるけど、
日本はニュージーランドよりはマシだよ」とか、
「俺は中国人だけど、中国人の多くは日本人に嫌われていると
感じている。だけど、人の意見をそんなに心配していたら
生きていけないだろ」なんてシビアな返答があったり。

この本(というか元となったブログ)では、
ヘビーな話題はあまりとりあげていないみたいだし、
管理人もあえて(なのかどうか)軽いコメントしかしてませんが、
それでも出てくる人種差別などの問題が興味深い。

著者があとがきで触れているように、
“外国人の日本観”だけでなく、
「海外でも家の中では靴を脱ぐ国がたくさんある」とか
“自分の中の外国観”を見直すことにもなったり。
(アニメ版『DEATH NOTE』で、Lが月の足をふく場面は
マグダラのマリアの贖罪に基づいているという指摘にびっくり。
私も「腐女子へのサービスなんていらない」と思いながら見てましたよ。)


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