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映画『アバター』

アバター

『アバター』
at 新宿バルト9

話題の『アバター』を見てきました。
先に見た人から、「3Dで字幕を追うのは疲れるし、
映像に集中できるから吹き替え版の方がいい」と聞いていたので吹き替え版に。
しかし、吹き替え版って朝9時と夜24時しかやってないんだよな。
で、はじめて、ミッドナイト上映に。
(席は普通にとれたし、空いてたけど、
開演を待ってるときや、3時という中途半端な時間に終わったときに
のんびりお茶できる場所がバルト内にあるといいですね。)

結果、吹き替え版にして本当によかった。3D映像を堪能できました。
すでにいろんな人が言っているように、
ストーリーはアレですが、映像は本当にすごい。
映画自体が「3D映画の可能性」のプロモーションビデオみたい。

奥行き感がそれほど強調されてるわけじゃないんですが、
3Dになったことで、もうCGなのか実写なのか関係ない、
アバター・ワールドを味わえる。
時々、メガネをはずしてみたんですが、2Dでも映像は綺麗だけど、
世界観がうそっぽくなってしまう。ましてや家庭のDVDでは
(ストーリーもアレだし)、絶対、楽しめない。
まさに、映画館で3Dで見ることで本領を発揮する映画。

映画が終わってメガネを外したときに、
ちょっと、帰ってきたジェイクみたいな気分になったんですが、
どうせなら“アバター”としてバーチャル・ワールドに潜入する話でも
よかったのにと、ちょっと思いました。
ストーリーから透けてみえる、異民族間の理解とか、自然との共生とか、
メッセージがややうるさいかなと。
でも、戦闘シーンや宇宙空間はやっぱ3Dだよなとか、
どんな映画なら3Dに向いているのか、考え始めているところで、
もう『アバター』は「3D映画の可能性」というプロモーションに成功してるわけで。

ジェームズ・キャメロンが来日したときの記者会見で、
「宮崎駿の影響は?」と質問されて、
キャメロンはていねいに「もちろん僕は宮崎アニメが大好きだよ」
というような返答をしていましたが、まあたしかに、
『ラピュタ』みたいな空に浮かぶ島とか、『未来少年コナン』みたいなロボットとか、
『ナウシカ』や『もののけ姫』みたいな自然との共生とか、
類似点を指摘したくなる気持ちもわからなくはない。
でも、これはジェームズ・キャメロンが宮崎アニメの影響を受けた、
というより、キャメロンも宮崎駿も、同じものの影響をうけている世代だから
似ているだけじゃないですかね。(その元ネタが何かは私にはわかりませんが)
映画関係者であれば、宮崎アニメは当然のように見てるはずだけど、
なんでもかんでも宮崎駿や押井守の影響だと思いたがるのはどうなのか。
(ストーリー自体がベタなんで、私は『ポカホンタス』を思い出したし、
ブルーマンの『ダンス・ウィズ・ウルブズ』なんて声もあるみたいだし。)

そして、このすごい映像をどうやって作っているのか、
当然ながら気になりますが、エンドクレジットを見る限り、
主なデジタルスタジオは、WETAとILM(ジョン・ノールの名前もあった)。
ニュージランドでロケもしている。
『ロード・オブ・ザ・リング』を見たとき、「もうCGで山でも滝でも妖精の国でも
作れるんだ」と思ったけど、『アバター』に関しては、むしろどの場面で
ロケをしてるのか(実写なのか)、さっぱり検討がつきません。
モーションキャプチャー関連のクレジットも多く、
アバターたちはモーションアクターが演じているのかと思ったら、
メイキング映像を見る限り、役者本人がちゃんと演じてますね。

メイキングを見て驚いたのは、ヒロイン役のゾーイ・サルダナをはじめ、
先住民ナビィを演じてるのが、みんな黒人系の役者だってこと。
たんに、エキゾチックなイメージが欲しかったのか、
白人vs黒人という異民族間の対立を暗に示しているのか。
役者を元にしたナビィのキャラクターは、少し鼻が低くなって、
眼が離れている造形。サム・ワーシントンやシガーニー・ウィーヴァーと違って、
ナビィを演じる役者の素顔は映画には登場しないわけです。
はじめ不気味に感じたネイティリが、映画が進むにしたがって、
だんだん、かわいく見えてくるのは、ゾーイ・サルダナ自身の魅力もあるはずですが。
途中、チラっと出てくる球状の中で撮影しているのは、
『なぜコンピュータの画像はリアルに見えるのか』で解説している、
Paul Debevecのリアルなデジタル・ダブルを作成するやつですね。
この技術があれば、アバターも簡単にできるのか。

最後に役者について。
ゾーイ・サルダナは『バンテージ・ポイント』でレポーター演じてた子。
シガーニー・ウィーヴァーとここで共演してますね。
『センター・ステージ』では、バレリーナ役だったから、
もともとダンスの素養はあるのかも。
ネイティリのしなやかな動きは彼女自身が反映されてるのかな。

ミシェル・ロドリゲスはそろそろ女性隊員以外の役をやってもいいのでは。
彼女の恋愛映画とかアリな気もするんだけど。

映画『アバター』のヒロインに独占インタビュー!
『アバター』みたいになると役者は自分がどんな映画に出てるのかわからなくなりそうだけど、アーチェリーや乗馬のトレーニングもちゃんとするんですね。
『アバター』でカットされた濡れ場、DVDでは特別版に収録か?
ネイティリの格好はすでに18禁だと思いますけどね。

『アバター』3D全方式完全制覇レビュー
このエントリー、参考になりますね。もう同じ映画を見てるといっても、どの映画館で見たか、3Dか2Dか、
字幕か吹き替えか、BDかDVDかネットか、それぞれの環境で、まったく違う印象になるかもしれません。

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コメント

いやほんと字幕はつらかった。
IMAX版は川崎しかやってなくて字幕のみだったのよね。
IMAXあきらめて吹き替えにすればよかた。
予告でやってたアリスの3DがキャプテンEOなみにすごかったよ。

『キャプテンEO』って、ダメじゃん。
『アバター』は半分CGアニメみたいなものだから吹き替えでも違和感ないんだけど、『アリス』吹き替えって、それはそれで辛い気がする。

キャプテンEOは、触りたくなるほど目の前に物体が近づいてフワフワするところがある。あれがないと3Dあんまりおもしろくない。アリス予告ではあったのよそれが。

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