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本『バンド臨終図鑑』

バンド臨終図巻

『バンド臨終図巻』
著 速水健朗、円堂都司昭、栗原裕一郎、大山くまお、成松哲
河出書房新社

ビートルズから羞恥心まで、200組のバンドの解散理由をつづった本。
例外的に長いフリッパーズ・ギター(4ページ)、X JAPAN(6ページ半)などをのぞくと、
それぞれのバンドの記述は半ページから2ページくらい。
ある意味、本当に解散理由を並べただけの本、ともいえる。
噂のたぐいは排除して、音楽雑誌や自伝などの文献をもとにしていることもあって、
それぞれのファンにしてみれば「知ってる」話も多いだろう。
それでも、これだけの数が集まると、人間関係を維持することの難しさ、
「バンドという小さい共同体がいかにして崩壊するか」というのが見えてくる。

一番多い解散理由は「売れなくなった」から、じゃないかと思うが、
全国ツアーやアルバム発売が決まっていたのに、突然解散してしまうバンドもある。
ファンや多くのスタッフに迷惑かけて、お金もかかって、
それでもなお、「もう続けられない」という気持ちが勝っちゃうことがあるのだ。
売れている間であれば、我慢できたことも、ヒットしなくなると
「音楽の方向性」について議論するようにもなるだろうし、
自分たちの音楽ができればいいと思っていたバンドも
突然、大ヒットして、大金がころがりこむようになれば、
それぞれの望むものも変わってしまうだろう。

この本でざっと見ると、ヒットを飛ばしてからバンドがもつまでだいたい3~4年くらい。
これって恋愛期間と同じくらい?(いや、勝手な数値ですが)
別れた恋人たちに理由を聞いても、本人たちですらよくわからないこともあるわけで、
ましてや愛憎や友情に、ビジネスがからむバンドの場合、
本当の解散理由なんて、やっぱりわからないんじゃないかなと。

しかし、多くのバンドが10年ぐらい経つと再結成してますね。
(なかには、そんなに再結成するなら、解散しなきゃいいだろうってバンドや、
それもう違うバンドだからってくらいメンバーが入れ替わってるバンドも。)
時間が経つと、いろんなことが許せるようになるんでしょうか。

実は、今年3月に開催されたバービーボーイズのライブに行ったんだよね。
バービーは昔、チネチッタのライブに行ったことがあるんだけど、
今年見た彼らは昔と同じようにかっこよかった。
解散して10年以上凍結していたからこそ、
昔と同じバービーが見られたと考えると再結成も悪くない。

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