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本『ポスト・モバイル』

ポスト・モバイル―ITとヒトの未来図 (新潮新書)

『ポスト・モバイル ITとヒトの未来図』
著 岡嶋裕史
新潮新書


マウス、キーボード、ディスプレーに変わるARや音声コントロールなど、
現在、実用段階にある技術をもとに、
人とコンピューターの近未来を考察。

コンピューターが環境化すると、買い物に行ったときでも
ICタグとデジタルサイネージが追いかけてきて、
「この商品とこの商品を買った人は、
次にこれを買いがちだ」と分析したり、
リアルな空間が電子タグで埋め尽くされるだろうという未来は、
まあ、想像の範囲内。
こうなったとき、私たちはゆるやかな監視社会に取り囲まれている。
たとえば、Twitterのつぶやきや、Ustreamのダダ漏れ、ライフログ、
これらが一人のユーザーのIDと結び付けられれば、誰からも監視できることになる。

「もちろん、多くのダダ漏れや、ライフログは
雑然として取り留めのない情報郡だが、
それらがつながって、ある意思のもとで
意味を持つインテリジェンスとして組み直されるのであれば、
それは「ビッグブラザー」が70億の目と耳を持つに等しい」

この本の中でこの指摘が一番おもしろく、
ネットはもはや“あちら側”ではなく、
現実世界を空気のように包み込む存在になるという話も納得。


◆読書メモ

そもそもオタクの価値観では、仮想キャラクタが上位におり、
しかし実際にはそれに触れることができないため、
しかたなく現実の人物と付き合うこともあるのだ。
この場合、オルタナティブなのは現実の人物の方であって、
仮想キャラクタではない。仮想キャラクタに触れられない代償として、
代替品としての現実の恋人が装置されるのである。

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