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本『希望難民ご一行様』

希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書)

『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』
著 古市憲寿、本田由紀
光文社新書

ピースボートに乗る若者たちを通して、
「自分探し」すらパッケージされた現代の若者像をレポート。
論文調の分析がややウザいが、おもしろかった。
何も変えようとせず「世界平和」を叫んだり、
友達とつるむことで承認されてると思っている若者たちにはドン引くわ。

本『ハリー・ポッターと死の秘宝』

「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)

『ハリー・ポッターと死の秘宝』
著 J. K. ローリング
静山社

今さらですが、映画公開には間に合った。
いや~長かった。
しかし伏線だらけで映画でちゃんと回収できるんでしょうか。
『謎のプリンス』にはフラーすら出てこなかったのにビクトワールって。

本『東京シェア生活』

東京シェア生活

『東京シェア生活』
著 ひつじ不動産
アスペクト

ここでいうシェア住居はプライベートな部屋と共有スペースが分かれているので、
ルームシェアというより寮のイメージ。
普通のマンションにも共有スペースはあってもいいよね。
それほど気を遣わず住めそうだけど、
全体に漂うシャレオツ感とポジティブさにたじろぐなあ。

本『電子書籍の時代は本当に来るのか』

電子書籍の時代は本当に来るのか (ちくま新書)

『電子書籍の時代は本当に来るのか』
著 歌田明弘
ちくま新書

日本に「電子書籍の時代」がくるために乗り越えなくてはならない課題を
冷静に論じた良書。
出版社と販売側、どちらが電子書籍の価格をつけるのか。
課金プラットフォームや再販制度など、楽観的にはなれない現状がよくわかる。

本『ロボット兵士の戦争』

ロボット兵士の戦争

『ロボット兵士の戦争』
著 P・W・シンガー
日本放送出版協会

アメリカを中心に軍事用ロボットの現状をレポート。
掃除用ロボット『ルンパ』を作っているアイロボット社が、
地雷除去用ロボットを開発しているという事実を、この本で初めて知りました。

イラクやアフガニスタンの上空を飛ぶ、無人偵察機プレデターは、
アメリカ本土から遠隔操作されている。「パイロット」たちは、
任務が終わると、家に帰って子供と遊ぶことができる。

地雷除去のように兵士の安全を確保するためのロボットだけでなく、
攻撃用の武器を搭載したロボットも登場している。
人間をロボットが殺す、という事実。
やがてロボットは自立性をもって「敵と判断したら撃つ」ようになるかもしれない。
これは圧倒的科学力をもつアメリカにとって優位なのか。
ネットワーク化された戦争は、軍の指令系統や上下関係も変化させる。
システムが故障しないという保障はない。敵にハッキングされる危険性は?
自立性をもったロボットはやがてターミネーターになる日がくるのか。
ロボットとロボットが戦うようになったとき、これは「誰の」戦争なのか。
自分が命を落とす危険性がない戦争はスポーツとなる。
リスクなき戦争はむしろ解決を長引かせるのでないか。

軍事ロボットの倫理観からロボット三原則、
ターミネーターな未来の可能性まで、広く論じていて非常に刺激的な本。

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