« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »

映画『ソーシャル・ネットワーク』

『ソーシャル・ネットワーク』
at 新宿バルト9

事実かどうかはともかく(映画化した時点ですべてはフィクションです)、
ベン・メズリックの原作本には非常に忠実。
ハーバード大生の傲慢なエリート意識、
女の子と仲良くなりたいというささやかで誰もが抱く欲望、
友情と裏切り、スピードとタイミング、
そういうものから「何か」が生まれてくるのだと。
その「何か」が5億人のSNSでも靴でも椅子でも。

弾丸トークのリズムや
双子のレースのミニチュアライズっぽい映像とか
リロードとか。小技の効いた演出。

facebook
原作はこちら。ベン・メズリックの『facebook』

フェイスブック創設者のマーク・ザッカーバーグ、映画『ソーシャル・ネットワーク』にダメだし?

ショーン・パーカー曰く、映画ソーシャル・ネットワークは「完全なフィクション」

映画『キック・アス』

キック・アス Blu-ray(特典DVD付2枚組)

『キック・アス』
at シネセゾン渋谷

評判通りおもしろかったけど、意外にシビアな話。
「力には責任が伴う」はスパイダーマンの台詞だが、
では力のないものに責任はないのかと主人公は問う。

ヒット・ガール役のクロエ・グレース・モレッツは
『(500)日のサマー』の子。
マスクしたときのほうが弱々しくみえる。
彼女の残酷さはクールだけど、笑えないレベルで、
作品全体にちょっと影を落としている。

映像のスタイリッシュさとか、主人公の冴えない感じとか、
『ウォンテッド』に似ていると思ったら、アメコミ原作者が一緒だった。


(500)日のサマー [DVD]
『(500)日のサマー』

ウォンテッド 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
『ウォンテッド』

映画『ノルウェイの森』

ノルウェイの森 オリジナル・サウンドトラック

『ノルウェイの森』
at 新宿バルト9

原作に思い入れがあるので、見るのを躊躇していたのだが、
原作にないシーン(アイスを食べるキズキと直子など)が原作を補完し、
ストーリー説明のためには入れておくだろう場面をカットしている。
原作に忠実な映像化というより、原作を理解した上で、
トラン・アン・ユン監督の解釈を映像化した、という感じ。

役者の台詞が棒読みと批判されたが、
ワタナベのしゃべり方は棒読みで読むのがたぶん正解。
むしろリアリティを持たせようとしている緑の方が違和感。

菊地凛子は彼女なりの直子像をよく研究していて、
しゃべり方から手の仕草まで完璧に演じている
(私の直子のイメージとは違うけど)。

村上隆が指摘してるほど難しいことは考えずに見たが、
原作がいくらでも文学的に深読みが可能だったように、
車を追い越すスピードで歩く直子とか、
直子を追いかける前に震える自分の肩を押さえるワタナベとか、
いくらでも解釈が可能な映像。
プールの青、療養所の緑、雪、肌を照らす光、
グルグルと長回しで捕らえたワタナベと緑の会話、
初音映莉子の表情しか映さない食事の場面とか。


本『人間はガジェットではない』

人間はガジェットではない (ハヤカワ新書juice)

『人間はガジェットではない』
著 ジャロン・ラニアー
ハヤカワ新書juice

哲学的過ぎて何を言ってるのかわからないところもあったのですが、
著者のようにデジタルの最前線にいた人が
インターネットに抱く疑問には傾聴の価値があるかと。

「集合知」なんてありがたがってるけど、
個々人の意識が無視されることに問題はないのかとか、
「フリー」によって還元されるシステムはまだないとか。

続きを読む "本『人間はガジェットではない』" »

映画『散り行く花』

散り行く花 [DVD] FRT-144

『散り行く花』

映画のお勉強第一弾。
不幸を体現するリリアン・ギッシュが不気味過ぎる。
口に指をあてて無理矢理笑う有名な仕草も実際に見ると、
健気とか可哀想という前に恐い。

『勝手にしやがれ』での引用が思い出せない。
この頃のサイレント映画は雄弁だな。


本『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』

俺の妹がこんなに可愛いわけがない (電撃文庫)

『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』
著 伏見つかさ
電撃文庫

意外なことに感動した!
妹を思う兄の家族愛に、ではなく、シンプルな物語を
優秀で美人だけどオタクな妹という設定だけで
ここまで完成させてしまう構成の上手さに感動。
ラストの締めもよいね。

しかし、桐乃ちゃんがもってたのがBLでも
兄は理解してあげたのだろうか?

本『シェア』

シェア <共有>からビジネスを生みだす新戦略

『シェア
<共有>からビジネスを生みだす新戦略』

著 レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース
日本放送出版協会

カー・シェアリングや自転車レンタル、ネットフリックのようなDVDレンタル、
玩具レンタル、子供服の交換、物々交換、
近所のサポート、空き部屋やカウチの貸し出しなど、
「共有(シェア)」という新しいライフスタイルを紹介。

これを支えているのが、ネットのマッチングシステムであり、
ネット上の評判という「信頼」なのがおもしろい。
日本でこうしたサービスが本格化しないのは、その点がまだ弱いのだろうか。

関連図書:『ぼくたちが考えるに、』

続きを読む "本『シェア』" »

« 2010年12月 | トップページ | 2011年2月 »