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本『フェイスブック 若き天才の野望』

フェイスブック 若き天才の野望 (5億人をつなぐソーシャルネットワークはこう生まれた)

『フェイスブック 若き天才の野望』
著 デビッド・カークパトリック
日経BP社

映画の原作となったメズリック版と比べて、マーク本人の考えや、
数あるSNSの中でfacebookがどう生き残ってきたのか、
学生たちのお遊びからプラットフォームへと成長していったのかがよくわかる。

マイクロソフト、ヤフー、グーグル、誰もがfacebookを買いたがり、
そのたびに評価額が、7500万、20億、150億ドルと増加していく。

マークが純粋に「透明性は世界をよくする」と信じている点も興味深い。

◆読書メモ

フェイスブックでは架空の人物をつくり上げたり、自分を誇張したりしても
ほとんど得るところはない。あなたは自分自身として登録するのでなければ、
あなたの現実の知り合いはあなたを見つけることができないから、
友だちになってくれない。フェイスブックにおいては、あるメンバーが
自分で言うとおりの人間であるかどうかを確認する一番重要な判断基準は、
そのメンバーの友だちリストだ。誰が友だちになっているかで
そのメンバーの信頼性が判断される。ある意味で一種の循環論法だが、
メンバーが実名で登録しない限り、このプロセスは始まらない。

「大学では理論を習う。つまり理論的に考える習慣がつく。
それに大学というのは理想主義的な場所だ。風土は非常にリベラルだ。
だからリベラルで理想主義的価値観に囲まれて暮らしている。
世界は民衆によって支配されるべきだ、とか。
こうした価値観がぼくの人格形成に大きく影響した。
フェイスブックが目指しているのもこういう理想だ。
ダスティン・モスコヴィッツやクリス・ヒューズ、それにコンピュータ科学の
クラスメイトたちと長いこと話し合ったものです。
ぼくらは世界にもっと透明性を加えることが必要だと。
(インターネットを通じて)さまざまな情報へのアクセスを拡大して
情報の共有を広げることが、結局、世界に必然的に大きな変化をもたらすと、
ぼくらは考えた。とはいっても、自分たちがそれに何か貢献できるなんて
ことは思ってもみなかった……当時はただの大学生グループに過ぎなかった」

フェイスブックが最終的に成功を収めることができた重要な理由のひとつは、
大学で始まったことだ。大学では人間関係が濃密だ。多くの人々は
一生のうちで大学時代にもっとも活発に友だちと交流する。
この事実をモスコヴィッツは彼らの運命を大きく変えた春学期に学んだ。
モスコヴィッツは、ザ・フェイスブックのトラフィックから得られたデータを用いて
統計学のレポートを書いた。
そこで彼は次のような法則を発見したと述べている。
「あらゆる大学において、すべての学生は
2次以内のつながりで知り合いであった」
つまり、学生たちは平均するとたかだかひとりの媒介者を通じて
知り合いであるということだ。

「自分の家の前で死んでいくリスのほうが、
アフリカで死んでいく人たちのことよりも、たった今は重要かもしれない」

「仕事上の友だちや同僚と、それ以外の知り合いとで異なるイメージを
見せる時代は、もうすぐ終わる」
「2種類のアイデンティティーを持つことは、不誠実さの見本だ」
「現代社会の透明性は、ひとりがふたつのアイデンティティーを
持つことを許さない」
言い換えれば、自分のプライベートを仕事情報と隔離したいと思っても、
個人情報がインターネットのあちこちに広がっているから無理だということだ。
サッカーバーグもまた、同僚の主要グループと共にこう信じていた。
自分が誰であるかを隠すことなく、どの友だちに対しても一貫性をもって
行動すれば、健全な社会づくりに貢献できる。もっとオープンで透明な世界では、
人々が社会的規範を尊重し、責任ある行動をするようになる。
「オープン性の高いところまで人々を持っていくこと―それは大きな挑戦だ」
とザッカーバーグは言う。
「でも、できると思う。ただ時間はかかる。多くのことを共有するほうが
世界が良くなるという考え方は、多くの人にとってかなり異質なもので、
あらゆるプライバシー問題にぶつかる」


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