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本『記憶する道具』

記憶する道具 −生活/人生ナビゲータとしてのライフログ・マシンの誕生

『記憶する道具』
著 美崎薫
NTT出版

ライブログ実践者の美崎薫が考える、
なぜ記憶するのか、記憶とは何か。
『ライブログのすすめ』のゴードン・ベルと同じく、
コンピューターに記録した記憶は、
不老不死になるのかと考えているところがおもしろい。

ライブログって興味あるけど、続かないんだよね。
ちなみに一年前のTwitterを『momento』で確認したら、
アイフォンヌの話して、『風が強く吹いている』読んで、
多摩川に写真撮りに行って、誕生日の同僚に「おめでとにゃす」って言ってた。
あまり進歩がない。


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本『アマゾン、アップルが日本を蝕む』

アマゾン、アップルが日本を蝕(むしば)む (PHPビジネス新書)

『アマゾン、アップルが日本を蝕む』
著 岸博幸
PHPビジネス新書

タイトルは意味がわかりにくいので、どうにかならなかったのかと思うが、
つまりは、アメリカの電子書籍市場はアマゾン、アップル、グーグルが
支配しており、そのまま米国ネット企業によるネット・ビジネスを
日本の電子書籍市場にも持ち込むと、日本の出版文化、ジャーナリズムが
衰退しかねない。日本はこれにどう対応するのか?
日本独自の電子書籍ビジネスを考えるべきでないのか、というお話。

アマゾン、アップル、グーグル、そしてフェースブックを
“ネット帝国主義”とよび、その脅威を指摘するという意味で
おもしろかった。これが行きすぎちゃうと、「ネット怖い」みたいになるのだが、
そうじゃなくて、なんでもかんでもアメリカの考え方を
グローバルだといって輸入すればいいのかという警告。
もともと、著者のコラム『岸博幸のクリエイティブ国富論』
わりと好きだったので楽しく読めた。でも反発を感じる人もいると思うので、
ネット礼賛本と足して2で割るとちょうどいい。

あと、オープン型のグーグルから、クローズドなフェースブックへの潮流は
最近あちこちで指摘されていて、またネットが変化していくのではと感じる。

本書で何度も言及されているジャロン・ラニエーの『You are not a gadjet』
については翻訳本『人間はガジェットではない』(ハヤカワ新書juice)が
出てるので、それについて補足があってもよかった。

『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』

『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』

地震の影響で録画しそこねた『大聖堂』やっと見終わった。
原作はだいぶ変更されてるけど、
大聖堂建設をじゃましようとしてる司教が
それでも聖堂の美しさに打たれてしまったり、
建築職人トムが最後に見ようとしたのが聖堂だったり、
様々な欲望の上にそびえ立つ大聖堂というテーマは表現されている。

リーガン役のサラ・パリッシュ、エレン役のナタリア・ヴェルナー、
モード役のアリソン・ピル(スコットピルグリムのドラマー)は覚えておこう。

関連本:
『大聖堂』
『大聖堂 果てしなき世界』

本『突然、僕は殺人犯にされた』

突然、僕は殺人犯にされた  〜ネット中傷被害を受けた10年間

『突然、僕は殺人犯にされた  ~ネット中傷被害を受けた10年間』
著 スマイリーキクチ
竹書房

殺人事件の犯人だと誹謗中傷を受けた10年間の記録。
2ちゃんとYahooの区別がつかない警察、wwwも知らない弁護士、
悪意すらなく、デマを真に受け、正義をふりかざし、
「お前なんか死ね」と書き込む匿名の人々。
彼らと戦い、刑事訴訟に踏み切るまでの葛藤がつづられている。

著者のブログには「犯人でないことを証明しろ」とコメントされるが、
「犯人でないこと」なんてどうやって証明するのか。
コメントする側は「犯人であること」の証明として、
「ネットの犯人リストに名前が載っている」とデマを根拠にするだけ。
最終的に著者は、「犯人でないこと」を証明するために刑事訴訟に踏み切る。
捜査の過程で判明した“名無し”の人々は、精神を病んでいる人もいたが、
ほとんどが普通の会社員。社内のPCからコメントを書き込んでいる人さえいた。
彼らの多くは、ネットのデマを信じ込み、殺人犯になら何を言ってもいいと考えていた。

デマを広げるもとになったネットの書き込みは、
今でも削除されておらず、検索するといくつも見つかる。
誰もが被害者にも加害者にもなりうる現在、読んでおくべき一冊。

花見

今年は石原に対抗するためにもリキ入れて花見をしました。

当たり前だと思っていた日常が当たり前ではなく、とても貴重なものだと実感したのだから、今年の桜はきっと美しいだろうと。

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遊歩道、大混雑。

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がんばりすぎ弁当by妹。

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目黒川まで来ました。

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ボンボリは寄付に回るそうです。

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本『定刻発車』

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』
著 三戸祐子
新潮文庫

日本の鉄道はなんと大正時代から定刻発車だった!
外国では“定刻発車”とは5分~15分内をさすが、日本の場合は、1分。
江戸時代まで遡る時刻の感覚、
駅馬・伝馬が生み出した短い距離で発展した都市、
そしてなにより、定刻発車でなければ、
さばくことのできない都市化と輸送需要が
世界でもめずらしいほど正確なシステムを完成させた。
日本は鉄道が正確でなければ成り立たないのだ。

このシステムを支える運転手の技術、
「よいダイヤは遅れない」“スジ屋”、
「遅れてもすぐ回復する鉄道」をつくる人海戦術。
乗客の動き(降りる人が先で乗る人は後)すら、
このシステムの一部に組み込まれている。

地震の際も私鉄は夜までには復旧した。
逆にJRが運休を早々に宣言したことも乗客の判断に必要な情報だったと思う。
計画停電にも対応しながら走り続ける鉄道に日本の底力を感じる。

単行本が2001年、文庫版が2005年ということで、
鉄道のシステム自体がさらに発展して、状況は変わっていると思う。
福知山線の事故にふれていないのも残念。

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