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本『定刻発車』

定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか? (新潮文庫)

『定刻発車―日本の鉄道はなぜ世界で最も正確なのか?』
著 三戸祐子
新潮文庫

日本の鉄道はなんと大正時代から定刻発車だった!
外国では“定刻発車”とは5分~15分内をさすが、日本の場合は、1分。
江戸時代まで遡る時刻の感覚、
駅馬・伝馬が生み出した短い距離で発展した都市、
そしてなにより、定刻発車でなければ、
さばくことのできない都市化と輸送需要が
世界でもめずらしいほど正確なシステムを完成させた。
日本は鉄道が正確でなければ成り立たないのだ。

このシステムを支える運転手の技術、
「よいダイヤは遅れない」“スジ屋”、
「遅れてもすぐ回復する鉄道」をつくる人海戦術。
乗客の動き(降りる人が先で乗る人は後)すら、
このシステムの一部に組み込まれている。

地震の際も私鉄は夜までには復旧した。
逆にJRが運休を早々に宣言したことも乗客の判断に必要な情報だったと思う。
計画停電にも対応しながら走り続ける鉄道に日本の底力を感じる。

単行本が2001年、文庫版が2005年ということで、
鉄道のシステム自体がさらに発展して、状況は変わっていると思う。
福知山線の事故にふれていないのも残念。

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