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本『ウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える』

ウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える (朝日新書)

『ウェブ進化 最終形 「HTML5」が世界を変える』
著 小林雅一
朝日新書

HTML5は、ウェブを「何かを見るためのホームページ」から、
「何かをするためのプラットフォーム」に変える。

そもそもHTML5って何だ? 新しいウェブ言語じゃないの?
いやいやまた新しいバズワードでしょ。
ウェブ表現が新しくなると何か意味があるの?
みたいな段階じゃないかと思うわけですが、
この本ではHTML5というのが単なる記述言語の粋を超えて、
ウェブの共通言語であり、PCでもスマートフォンでも
タブレットでも、さらにはテレビでもカーナビでも家電でも、
同じウェブ・アプリが動くプラットフォームになるのだと解説。

HTML5とは何か、CSSとかJavaスクリプトとか、
canvasタグとかビデオタグなどの機能の話や、
ハイパーテキスト、ブラウザー戦争、XHTMLなどの標準化の歴史、
HTML5を支持するアップルやグーグルなど業界の動きまで、
HTML5入門書として最適な一冊。

タイトルがとっつきにくいので、
(もう忘れている人も多い『ウェブ進化論』の下手なパクリみたいだし)
サブタイトルを前にもってきたほうがよかった。

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本『マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。』

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

『マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。』
著 樋口泰行
東洋経済新報社

現社長本人がマイクロソフトについて語る。
いちばん感心したのが、バルマーが来日したとき、
朝からスケジュールびっしりで、時間がもったいないからと
会議室で弁当を食べながらミーティングしたり、
移動中もバンを借りてミーティング、
土日も観光などせず、オフィスに出てくるから
ホテルは格にこだわらず利便性を優先して会社に近い場所を選ぶ、
ぞろぞろと部下がついてくることもなく、必要最低限の人数で出張、
過去に仕事をしたことのある社員は顔と名前を覚えていて
バルマーから積極的に声をかける、という話。
トップとはこうありたい。

そのほか、トップだからこそ、
利益はもちろん、顧客満足度、スピーチをしたときの社員の満足度など
すべてが数値化される、トップの成績表“スコアカード”。
これはランキングが公開され、社員もアクセスして見ることができるという。

世界中から社員が集まって開催される
MGX(マイクロソフト・グローバル・エクスチェンジ)。
大規模な社員総会であるが、席は国ごとに
業績が良かった順番に決まるのだという。

また、ひとつの国につき10時間~15時間かけて行なわれる
ミッドイヤーレビュー。いわゆる中間報告と戦略会議なのだが、
プレゼンの準備には1ヶ月以上かけ、
課題があれば、それを乗り越えるためのディスカッションが展開される。

マイクロソフトとはいえ、今の状況は決して安泰ではないのだから、
バルマーの危機感も当たり前ではあるのだが、
トップはこれくらい真剣でいてほしいと、下っ端の私は思うわけだ。


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本『リピート』

リピート (文春文庫)

『リピート』
著 乾 くるみ
文春文庫

『リプレイ』型タイムトラベルの形をとったミステリー。
登場人物の会話が理屈っぽくてダラダラ長いとか、
出てくる女がどの子もウザいとか、欠点はあるけれど、
10ヵ月前に戻れるとしたら、あなたはどうするか
という思考実験としておもしろく読んだ。

今なら地震の悲劇を防げるのかと考えてしまう訳だが、
リピートしても原発事故は起こりそうだな。


本『パレスチナ』

パレスチナ

『パレスチナ』
著 ジョー・サッコ
いそっぷ社

1991〜92年、第一次インティファーダの時期の
パレスチナを描いたレポート・コミック。
イスラエル人もパレスチナ人も、登場する人物は醜くデフォルメされ、
時には尊大に、無力な存在として描かれる。
くりかえされる悲劇の体験談と甘すぎるお茶に
著者とともにややうんざりしながら、泥沼の現実の前に立ち尽くす。
コミックの力を再認識させてくれる本。

◆読書メモ

あなたは人間だし、私も人間だ。
みな塵から生まれたのだ…
ローマ人も、ビザンティンの人たちも、
十字軍も、トルコ人も、イギリス人も、
みなここに来たんだ
彼らはいまどこだ?
みな去っていった
ソヴィエト連邦はいまどこだ?
なくなった
わしらもみななくなる
神にとって物ごとを変えるには、これっぽっちの力でいい
神だけが偉大なのだ

『デルタフォース』
'80年代なかばのハイジャック事件をもとにした内容で、
アメリカ兵がひとり殺され、アメリカ人何人かがベイルートで人質になる。
実際は、人質は釈放されたのだが、映画ではデルタフォースが
エンデベの人質を救出し、大勢のパレスチナ人テロリストたちを一掃する。
アメリカ人たちが立ち上がり、彼らを苦しめた連中に反抗すると、
パレスチナ人テロリストたちは自分たちに危険が及ぶと
泣きごとをいって、自らの大義を裏切る。
ジブリールと兄弟たちはほとんど平然と、
パレスチナ人が悲鳴をあげて逃げまどったり、
チャック・ノリスにオートバイからロケット弾を発射されて
吹っ飛ばされるのを、時どき頭を振って見ている。

ウンム・カルスーム

『パラダイス・ナウ』


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