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本『パレスチナ』

パレスチナ

『パレスチナ』
著 ジョー・サッコ
いそっぷ社

1991〜92年、第一次インティファーダの時期の
パレスチナを描いたレポート・コミック。
イスラエル人もパレスチナ人も、登場する人物は醜くデフォルメされ、
時には尊大に、無力な存在として描かれる。
くりかえされる悲劇の体験談と甘すぎるお茶に
著者とともにややうんざりしながら、泥沼の現実の前に立ち尽くす。
コミックの力を再認識させてくれる本。

◆読書メモ

あなたは人間だし、私も人間だ。
みな塵から生まれたのだ…
ローマ人も、ビザンティンの人たちも、
十字軍も、トルコ人も、イギリス人も、
みなここに来たんだ
彼らはいまどこだ?
みな去っていった
ソヴィエト連邦はいまどこだ?
なくなった
わしらもみななくなる
神にとって物ごとを変えるには、これっぽっちの力でいい
神だけが偉大なのだ

『デルタフォース』
'80年代なかばのハイジャック事件をもとにした内容で、
アメリカ兵がひとり殺され、アメリカ人何人かがベイルートで人質になる。
実際は、人質は釈放されたのだが、映画ではデルタフォースが
エンデベの人質を救出し、大勢のパレスチナ人テロリストたちを一掃する。
アメリカ人たちが立ち上がり、彼らを苦しめた連中に反抗すると、
パレスチナ人テロリストたちは自分たちに危険が及ぶと
泣きごとをいって、自らの大義を裏切る。
ジブリールと兄弟たちはほとんど平然と、
パレスチナ人が悲鳴をあげて逃げまどったり、
チャック・ノリスにオートバイからロケット弾を発射されて
吹っ飛ばされるのを、時どき頭を振って見ている。

ウンム・カルスーム

『パラダイス・ナウ』


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