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本『マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。』

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

『マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。』
著 樋口泰行
東洋経済新報社

現社長本人がマイクロソフトについて語る。
いちばん感心したのが、バルマーが来日したとき、
朝からスケジュールびっしりで、時間がもったいないからと
会議室で弁当を食べながらミーティングしたり、
移動中もバンを借りてミーティング、
土日も観光などせず、オフィスに出てくるから
ホテルは格にこだわらず利便性を優先して会社に近い場所を選ぶ、
ぞろぞろと部下がついてくることもなく、必要最低限の人数で出張、
過去に仕事をしたことのある社員は顔と名前を覚えていて
バルマーから積極的に声をかける、という話。
トップとはこうありたい。

そのほか、トップだからこそ、
利益はもちろん、顧客満足度、スピーチをしたときの社員の満足度など
すべてが数値化される、トップの成績表“スコアカード”。
これはランキングが公開され、社員もアクセスして見ることができるという。

世界中から社員が集まって開催される
MGX(マイクロソフト・グローバル・エクスチェンジ)。
大規模な社員総会であるが、席は国ごとに
業績が良かった順番に決まるのだという。

また、ひとつの国につき10時間~15時間かけて行なわれる
ミッドイヤーレビュー。いわゆる中間報告と戦略会議なのだが、
プレゼンの準備には1ヶ月以上かけ、
課題があれば、それを乗り越えるためのディスカッションが展開される。

マイクロソフトとはいえ、今の状況は決して安泰ではないのだから、
バルマーの危機感も当たり前ではあるのだが、
トップはこれくらい真剣でいてほしいと、下っ端の私は思うわけだ。


◆読書メモ

どの組織でも、どんな仕組みがあったとしても、
リーダーになった人間の資質によっては問題が起こりうるのだ。

自分の組織のことしか考えない。
自分の成績や、自分の出世のことしか考えない。
トップダウンで独自の閉鎖的な文化を創る。
部下は怖くて何もいえない。そうしたリーダーには、残念ではあるが、
そのポジションから降りてもらうという決断をするしかなかった。
それを伝える役目は、もちろん私が担った。
リーダーは数字だけで判断されるのではなく、
ビヘイビアやマインド、器や資質という要素でも評価されるということ、
その重要性がわからなければ、経営者たる資格がないということを、
どうしてもわかってほしかったのだ。

自分たちの給料は空から降ってきているのではない。
顧客からいただいているのである。
顧客の方を向いて仕事をせずに、いったい誰のほうを向いて仕事をするのか。

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