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本『小さなチーム、大きな仕事』

『小さなチーム、大きな仕事』
著 ジェイソン・フリード、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン
ハヤカワ新書juice

2010年に出た本だけど、いつか読もうととっておいたら、
今ごろになりました。
好評な売れ行きだったようで、2012年に完全版が出ています。

新刊が出ていないハヤカワ新書ですが、
あいかわらず執筆陣が豪華。
デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソンはRuby on Railsを作った
プログラマー。

37シグナルズは『ベースキャンプ』、『バックパック』、
『キャンプファイアー』などのウェブサービスを手がける企業で、
この本の出版時点で従業員は16名、社員はシカゴのほか、
スペイン、カナダ、アイダホなど、8つの都市に散らばっている。

小さな会社には小さな会社なりの戦い方があり、
そのビジネスのヒントを書いたのが本書。
誰もがまねできるわけではないが、耳の痛い話も多い。

「仕事依存症患者は重要な点を見逃している。
彼らは時間を投入することで、問題を解決しようとする。
よく考えることをせず、力技で埋め合わせようとする。
これは見苦しい解決につながるだけだ。
彼らは危機すら生み出す。彼らは好きで働きすぎているので、
効率的な方法を探さない。ヒーロー感覚を楽しんでいるのだ。
たくさん働くと興奮するというだけで問題を作り出す。」

自分の働き方を見つめなおしたいときに。

◆読書メモ

僕たちの文化は仕事依存症を称賛している。
僕たちは徹夜で働く人たちのことを聞く。
彼らは徹夜して、オフィスで寝る。
プロジェクトで自分を死地に追い込むのは名誉の勲章だと思っている。
どんな仕事でも多すぎたりしない。
こうした仕事依存症は不必要なだけでなく、バカげている。
たくさん働くことは、よりよいケアができることや、
たくさん達成できることを意味しない。単にたくさん働いたというだけだ。

働きすぎは、解決するものより多くの問題を生み出すことになる。
まずそんな働き方はいつまでも続かない。
燃え尽き症候群に襲われたとき(それはやがてやってくる)、
もっとひどいことになる。

だが、プレスリリースは、そうした目的を果たすにはひどい方法だ。
うんざりで、ありきたりだ。わくわくさせるようなものはなにもない。
記者のもとには一日何十ものプレスリリースが届く。
それらは結局、誇張された見出しやCEOのいかにもな言葉の山だ。
どれもこれも、驚異的、革命的、画期的で、驚くべきと書かれている。

他人にこれをしてと言うばかりの仕切り屋を雇ってはいけないということだ。
彼らは、小さなチームのお荷物だ。彼らはどうでもいい仕事を引っ張ってきては、
チームのプロジェクトを妨げる。割り当てる仕事がなくなると、
どれほど必要かも考えずに、さらに新しい仕事を作ろうとするのだ。
人に仕事を任せる人は、まわりを会議に巻き込むのも好きだ。
実際、会議は彼らの大親友だ。会議では本人が重要に見える。
一方、出席する他の人たちは、実際の仕事をする時間が削られてしまう。

どんな要請の終わりにもいちいち「なる早で」と付けていたら、
すべての要請が最重要だと言っているのと同じだ。
もしすべてが最重要であるのならば、
何も最重要ではないということになってしまう。

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