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本『秘密機関』

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『秘密機関』
著 アガサ・クリスティー
訳 田村隆一
ハヤカワ文庫

クリスティー2冊目。
『NかMか』では中年夫婦になっていたトミーとタペンスの
若き日の冒険物語。1922年の作品で、物語の舞台も1920年ごろ。

第一次大戦が終わったばかりなので、
トミーとタペンスが追っているのはやっぱりスパイ。
しかし、この2人、人がいいのか、諜報活動をしているわりには、
信頼した人にはペラペラと秘密をしゃべってしまう。それでいいのか。
直観で行動して奇跡的な運の良さで成功してしまうタペンスと
慎重(と書かれているけどそうも思えない)なトミーとのコンビが
それぞれ別行動しているのに、なんとなく事件を解決してしまう。
ダラダラとして構成にもまとまりがないけど、
最後まで一気に読ませてしまうのはキャラクターの良さかも。

勇気で運命を切り開いていくタペンス、
若さが翳りだした悪女ヴァンデマイヤー夫人、
知的な美人ジェーン・フィン
と、クリスティーの典型的美女がすでにそろっている。

◆読書メモ

「もう美しくなんかないわ」夫人の口調には、しずかな、それでいて、
なにか危険に瀕しているようなひびきがあった。
「もう―美しくなんか―ないわ! それに、このごろでは、おそろしいと
思うときがよくある。知りすぎるということは、とても危険なことだわ!」

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