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本『農場の少年』

農場の少年―インガルス一家の物語〈5〉 (世界傑作童話シリーズ)

『農場の少年』
ローラ・インガルス・ワイルダー
福音館書店

<読書メモ>

「この音が英軍の赤服(レッド・コーツ)どもを追っぱらったんだ!」
パドックさんが父さんにいった。
「たぶんな」父さんはあごひげを引っぱりながらいう。
「だが、独立戦争を勝ちとったのは、歩兵隊の小銃だよ。
それに、この国を造ったのは斧と鋤だということをわすれちゃいけない」

「父さん、斧と鋤がこの国を造ったって、どういうこと?
イギリスと戦ったのは国を造るためだったんじゃないの?」
「われわれは独立をもとめて戦ったんだよ。だが、われわれの祖先は
一六二〇年にここへ上陸してからあと、ほんのわずかな土地しかもっていなかったんだ。
大洋と山との間のここらだけしかね。ここから西は全部インディアンの国であり、
スペイン、フランス、そしてイギリスの領地だった。
その土地をみんな手に入れ、アメリカという国にしたのはすべて農夫たちの力なんだよ」

だが、われわれアメリカ人は農夫だったんだ。ほしいのは土地だったんだよ。
山を越え、荒れ地をひらき、耕して作物をつくり、
その農地に腰をすえたのは農夫なんだ。

いまでは、この国は西へ三千マイルもひろがっている。
カンザスのずっと先、大アメリカ砂漠の向こう、
ここらの山よりまだ大きな山々を越えて太平洋岸までつづいているんだ。
世界じゅうで一番大きな国、それを全部手にいれてアメリカにしたのは農夫たちなんだよ、
アルマンゾ。このことは絶対にわすれないようにな」

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