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本『氷の花たば』

氷の花たば (岩波少年文庫 (2133))

『氷の花たば』
アリソン・アトリー
岩波少年文庫

『グレイ・ラビットのおはなし』のアリソン・アトリー短編集。

炎の中から出てきた金色の熊と結婚する木こりの娘、
霜の精に嫁ぐ色白の娘、異類婚姻譚が2編。

ハッピーエンドのはずなのに、どこか寂しい感じがするのは冬が舞台だからでしょうか。


 

本『号泣する準備はできていた』

号泣する準備はできていた (新潮文庫)

『号泣する準備はできていた』
江國香織
新潮文庫

かつて愛しあった人たちが別れの予感を感じながら
損なわれてしまった関係を維持している、そんな短編集。

江國香織の直木賞受賞作。
豊崎由美が「鼻につくくらい巧い」が
「不器用さや誠実さがガツンとこちらにぶつかってきた『きらきらひかる』。
今よりヘタっぴな江國香織のほうが好ましかった」というのにやや共感。



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本『ナ・バ・テア』

ナ・バ・テア (中公文庫)

『ナ・バ・テア』
森博嗣
中公文庫

『スカイ・クロラ』2巻め読み始めたよ」と言ったら、
「『ナ・バ・テア』ですね!」と打てば響くように返ってきた。

後づけ設定にややとまどいますが、笹倉さんがあいかわらずなのが嬉しい。

 

映画『クレイジー・リッチ!』

クレイジー・リッチ! [DVD]

『クレイジー・リッチ!』

ミシェル・ヨーめあてで見に行ったのですが(あいかわらずの迫力と美しさ!)、
期待以上におもしろかった。


アメリカのアジア人って『ハングオーバー!』のミスター・チャウ的な
イカれたイメージなんだろけど(ケン・チョンは今回も怪演)、
ステレオタイプを逆手にとってる感じもよいし、
『Money』、『Can't Help Falling In Love』、『Material Girl』など
レトロでベタな選曲も懐かしの香港映画的なノリで楽しい。


アメリカでは異例のヒットなのに日本では拡大公開とはいえ
あまり注目されていないのがもったいない。


『glee』ファンにはハリー・シャム・ジュニアの一瞬の出演も見逃せません。

本『シンデレラの謎』

シンデレラの謎 (なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか)

『シンデレラの謎』
浜本隆志
河出ブックス

大学生の頃、比較文化論で『シンデレラ』と似た構造の物語は世界各地にあり、
「小さい足が美しい」という考えはヨーロッパよりも中国の纏足に近いといった講義があり、
とてもおもしろかったので印象に残っている。


著者は大学教授なのでもしかすると同じ先生かもしれないが、
プロフィールからはわからなかった。書いてある内容も少し違う。


ヨーロッパ伝承だと思われている『シンデレラ』だが、
類話は古代エジプトからアラビア、アジア、ネイティブ・アメリカンまで各地に存在する。
著者は「アフリカ単一起源説」に基づき、世界各地にシンデレラ譚が伝播していった経路をたどる。


シンデレラを助けるのが、ハト、牛、魚、樹木など、
国ごとのアニミズムや宗教が反映されているのもおもしろい。

(シンデレラに限らず、継子物語は日本の『鉢被り』など様々なバリエーションがある。)

 

映画『響 -HIBIKI-』

響 -HIBIKI- DVD通常版

『響 -HIBIKI-』

天才っているんだなー
というのが見終わって最初の感想。
もちろん平手友梨奈のことである。

有名作家(北村有起哉)、新人作家(柳楽優弥)、
売れない小説家(小栗旬)など、クセのある作家たち(いずれもなかなか好演)
を響がバッサバッサとなぎ倒していく痛快さ。

そういう役まわりなのはもちろんだけど、一対一で並んだときの平手の存在感が
響という特異なキャラクターにリアリティーを与えている。


彼女の圧倒的な存在感、不安定さ、時折見せる無邪気な顔、
平手友梨奈の魅力がそのまま響の魅力になっている点で
アイドル映画としても良い出来だと思う。

 

本『とるにたりないものもの』

とるにたらないものもの (集英社文庫)

『とるにたりないものもの』
江國香織
集英社文庫

江國香織作品の魅力はディテールの繊細さだと思う。
とるにたりないものたちによせられた愛情。


「季節が移ろうことには、たしかに寡黙で圧倒的なやすらかさがある。
人々が日々どんなトラブルを抱え、どんなに右往左往していようと、
些事些事、とばかりに季節はちゃんと移ろう。」


「何が好きですか、と訊かれて、まよわず、ケーキ、
とこたえるような単純さで、私は生きたい。」

 

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