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本『スタイルズ荘の怪事件』

スタイルズ荘の怪事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

『スタイルズ荘の怪事件』
アガサ・クリスティー
矢沢聖子 訳
ハヤカワ文庫

アガサ・クリスティー読破は何度かめざしてるんですか何度も挫折中。

装丁は昔のもののほうが断然好きなんですけれど、
今回はクリスティー文庫の新訳にしてみました。


新訳だとポアロの鼻持ちならない感じが薄れてかわいいおじさまという印象。
たんにこのキャラクターに慣れたせいかもしれませんが。


何度も挫折してるのでポアロ第1作の『スタイルズ荘』は何度か読んでるはずなんですが、
やっぱり何度読んでもおもしろい。文体、プロットの安定感たるや。


アガサ・クリスティー作品において「フーダニット」はたいして重要ではないので
犯人も覚えてないので繰り返し読むのに支障はないです。


クリスティーの孫マシュー・プリチャードが序文に書いているように
事件をとおしてあきらかになる人間模様にどきどきします。


「しかも、登場人物はきわめてリアルです。
愛、嫉妬、羨望、貪欲、さまざまな人間関係は、現代に置き換えても通用するでしょう。
そして、いったんポアロが事件を解決し、犯人を突き止め、
そして、おそらくこれがなにより重要なのでしょうが、
それまで隠然とただよっていた不安や敵意が暴かれると、
人びとの生活はまたふだんどおりになるのです。」


 

あってもなくてもいいような、おもちゃみたいな駅が、
緑の野原と田舎道の真ん中にぽつんとあった。


「ああ、よかった、来てくれて。知恵も情もある女性がいるものですよ、
ヘイスティングズ。神さまは美しさは授けてくださらなかったが」


「いいですか」彼は悲しそうに言った。 「きみには直感というものがない」
「この時点で必要なのは知性じゃないですか」私は指摘した。
「この二つはしばしば手を携えて進むのです」ポアロは謎めいた言い方をした。

 

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