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本『北のはてのイービク』

北のはてのイービク (岩波少年文庫)

『北のはてのイービク』
ピーパルク・フロイゲン
岩波少年文庫

冬の岩波少年文庫シリーズ。
タイトルのみでまったく内容を知らないまま読みました。
グリーンランドに暮らすエスキモーの少年の物語。

お父さんと一緒にセイウチ狩りにでかける少年イービク。
わーいと思ったのもつかのま、お父さんがセイウチに殺されるという衝撃の展開!

狩りをする一人前の男を亡くしてしまうと、
食糧、燃料、衣類、すべてが失われてしまうというエスキモーの過酷な暮らし。
それと同時に狩りさえうまくできれば
すべてが供給される彼らの生活の豊かさも垣間見える。

味のあるイラストはイングリッド・ヴァン・ニイマン。
『長くつ下のピッピ』のオリジナルの挿絵で知られる人。

死者の話はしないという喪の服しかた、じかにものをたずねる習慣がない、
相手を立てた遠回しな物言いなど、エスキモー独自の文化もおもしろい。

<読書メモ>

「豊かな暮らしが、飢えの苦しみに変わる時がきた。
悪い力が、わたしたちのじゃまをしている。
どんなにがんばっても、とても歯が立たないことが起こったのだ。」

「あれはとても若い犬で、そりの引き方を習ったばかりのところだ。
きみが仕込めば、きっとひとかどのものになるだろう。
あの犬はさっきのクマ狩りのとき、たいへんよく働いた。
わたしの手もとに置いたのでは、どうせ大したものにはなるまい。
わたしは犬を仕込むのがへたなものだから。」

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